大倉由揮が両ヒートとも4位。大城魁之輔は転倒リタイア
世羅グリーンパーク弘楽園において、2年ぶりとなる全日本モトクロスが開催されました。土日とも好天に恵まれて気温も上昇し、各クラスで熱戦が繰り広げられました。ドライコンディションになれば硬質路面の攻略がカギとなるコースですが、今回は要所要所が掘り起こされたことで、ラインの選択肢が豊富だったようです。
●IA1 ヒート1
ホールショットを奪ったのは大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)。1周目からジェイ・ウィルソン(ヤマハ)と激しいトップ争いを繰り広げました。ウィルソンの先行を許したものの、大倉は2番手で1周目をクリア。内田篤基(カワサキ)を挟み、大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells)がこれに続きました。
2周目に入ったところで、大城は内田をパス。しかし3周目に内田の再逆転を許し、大倉と内田と大城が三つ巴の2番手争いを展開しました。4周目、大倉は内田に抜かれて3番手に後退。大城はこの2台からわずかに遅れ、背後に富田俊樹(ヤマハ)が迫りました。
そして富田の先行を許した直後、大城が転倒。そのまま負傷リタイアとなりました。3番手の大倉は、迫る富田を数周にわたり抑えましたが、7周目に4番手に後退。その後は富田に大きく離されました。そして大倉は、18周のレースを4位でフィニッシュ。レース序盤から単独走行となった大塚豪太(T.E.SPORT)が、5位に入りました。
●IA1 ヒート2
ヒート1で転倒した大城は、負傷によりこのレースへの出走をキャンセル。大倉は、スタート直後に3番手の好位置を確保すると、富田の先行を許したものの4番手で1周目をクリアしました。レース序盤、大倉は抜かれた富田をぴったりマーク。富田のすぐ前方には、トップのウィルソンに離されながら2番手をキープする内田がいました。
しかし4周目あたりから、内田と富田のギャップが広がりはじめ、当初の2番手争いから、富田と大倉が僅差の3番手争いを展開することに。レース中盤、大倉は富田の攻略に向けてトライを続けましたが、逆にこれで1秒ほど差が広がり、再び距離を詰めるという繰り返しでした。
そして11周目、大倉は再び富田に近づくと勝負に出ました。しかしここで大倉と富田が接触し、大倉のみ転倒。なんとか4番手のままレースに復帰した大倉の背後には、安原志(カワサキ)や大塚ら4台の集団が迫りました。それでも大倉は、18周目のラストラップまでポジションを死守。大倉が4位、大塚が6位でチェッカーを受けました。
HRC公式Instagramで最新情報をチェック!
https://www.instagram.com/hondaracingcorporation/