IA1 ヒート2
IA1 2023
Round 4

大倉由揮が両ヒートとも4位。大城魁之輔は転倒リタイア

jp 世羅グリーンパーク弘楽園

世羅グリーンパーク弘楽園において、2年ぶりとなる全日本モトクロスが開催されました。土日とも好天に恵まれて気温も上昇し、各クラスで熱戦が繰り広げられました。ドライコンディションになれば硬質路面の攻略がカギとなるコースですが、今回は要所要所が掘り起こされたことで、ラインの選択肢が豊富だったようです。

大倉由揮が両ヒートとも4位。大城魁之輔は転倒リタイア

●IA1 ヒート1

ホールショットを奪ったのは大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)。1周目からジェイ・ウィルソン(ヤマハ)と激しいトップ争いを繰り広げました。ウィルソンの先行を許したものの、大倉は2番手で1周目をクリア。内田篤基(カワサキ)を挟み、大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells)がこれに続きました。

2周目に入ったところで、大城は内田をパス。しかし3周目に内田の再逆転を許し、大倉と内田と大城が三つ巴の2番手争いを展開しました。4周目、大倉は内田に抜かれて3番手に後退。大城はこの2台からわずかに遅れ、背後に富田俊樹(ヤマハ)が迫りました。

そして富田の先行を許した直後、大城が転倒。そのまま負傷リタイアとなりました。3番手の大倉は、迫る富田を数周にわたり抑えましたが、7周目に4番手に後退。その後は富田に大きく離されました。そして大倉は、18周のレースを4位でフィニッシュ。レース序盤から単独走行となった大塚豪太(T.E.SPORT)が、5位に入りました。

●IA1 ヒート2

ヒート1で転倒した大城は、負傷によりこのレースへの出走をキャンセル。大倉は、スタート直後に3番手の好位置を確保すると、富田の先行を許したものの4番手で1周目をクリアしました。レース序盤、大倉は抜かれた富田をぴったりマーク。富田のすぐ前方には、トップのウィルソンに離されながら2番手をキープする内田がいました。

しかし4周目あたりから、内田と富田のギャップが広がりはじめ、当初の2番手争いから、富田と大倉が僅差の3番手争いを展開することに。レース中盤、大倉は富田の攻略に向けてトライを続けましたが、逆にこれで1秒ほど差が広がり、再び距離を詰めるという繰り返しでした。

そして11周目、大倉は再び富田に近づくと勝負に出ました。しかしここで大倉と富田が接触し、大倉のみ転倒。なんとか4番手のままレースに復帰した大倉の背後には、安原志(カワサキ)や大塚ら4台の集団が迫りました。それでも大倉は、18周目のラストラップまでポジションを死守。大倉が4位、大塚が6位でチェッカーを受けました。


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大倉 由揮
大倉 由揮 6
Honda Dream Racing Bells
ヒート1は、IA1に上がって初めてホールショットを獲得。しかしそこからが悪く、走りのリズムをつかむことができずに後退しました。そのため、今大会に向けてサスペンションのセッティングを変更して臨んでいたのですが、ヒート1の終了後にチームと相談して、さらにまた違う方向にセッティングを振りました。これがいい方向に作用し、ヒート2は前を走る富田俊樹選手をプッシュして走ることができました。しかし、思うようにパッシングポイントを定めることができず、勝負を挑んだところで自分が当たり負けして転倒。5番手争いをしている集団のすぐ前で再スタートしたのですが、中盤まで攻め続けたのと転倒の影響で体力的にかなり厳しく、最後は本当に苦しいレースでした。苦手なハードパックのコースで、ヒート2は悪くない走りができていただけに、いいリザルトを残せなかったことが悔しいです



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