IA1 ヒート3
IA1 2023
Round 1

大倉由揮が3ヒートを4位でまとめて総合4位に

jp HSR九州

全日本モトクロス選手権が、毎年恒例のHSR九州を舞台に開幕しました。今シーズンのHondaは、IA1とIA2においてタイトル奪回を目指し、Honda Dream Racing Bellsをはじめ、CRFで参戦する有力チームにサポートを行います。

大倉由揮が3ヒートを4位でまとめて総合4位に

HSR九州は、水曜から金曜にかけて予報を上回る降雨量があったため、大会初日は広範囲でマディになりました。日曜日にはコース整備の甲斐あって、ベストコンディションが実現。強い日差しと風の影響もあり、ヒート毎に撒水が行われるほどでした。

今大会では、IA1とIA2の両クラスで決勝(15分+1周)3ヒート制が実施され、密度の濃いスプリントレースが合計6レース行われました。

●IA1 ヒート1

小島庸平(Bells Racing)がジェイ・ウィルソン(ヤマハ)に次ぐ2番手、大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)が3番手で1コーナーをクリア。小島は転倒で順位を下げ、大倉が2番手、大塚豪太(T.E.SPORT)が4番手で1周目を消化しました。大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells)は大きく出遅れて1周目14番手。2周目、大倉は内田篤基(カワサキ)の先行を許して3番手に後退しました。

3周目以降、3番手を守る大倉を、能塚智寛(カワサキ)と大塚が僅差でマーク。5周目、大倉は能塚の先行を許しました。5番手を走る大塚の背後には渡辺祐介(ヤマハ)も迫りましたが、こちらは次周に転倒で後退。レース終盤には、大倉に大塚が近づきました。そして9周のレースを大倉が4位、大塚が5位、小方誠(TEAM HAMMER)が7位、大城が8位でゴールしました。

●IA1 ヒート2

大城は再びスタートに失敗して、1周目13~14番手というヒート1とほぼ同じ位置からのレースに。一方、大倉はヒート1に続いて好スタートを決め、まずは2番手の位置を確保しました。1周目、大倉と内田は激しく順位を競い、一度は内田が先行するも、大倉が再逆転。2周目以降、トップのウィルソンに離された大倉と内田と渡辺が、三つ巴の2番手争いを繰り広げました。

5周目、内田は転倒で順位を落とし、大倉の背後には代わって渡辺、さらに富田俊樹(ヤマハ)が肉薄。6周目に富田が転倒で順位を下げて能塚が4番手となり、今度は大倉と渡辺と能塚の接戦になりました。そして大倉は、8周目に渡辺、最終ラップの9周目に能塚の先行を許して後退。再び4位でチェッカーを受けました。大城は、追い上げができず8位に終わっています。

●IA1 ヒート3

大城はまずまずの好スタートを決めて、能塚とウィルソンに次ぐ3番手で1周目をクリア。大倉はやや出遅れましたが、混戦の中で順位を上げ、オープニングラップは6番手でした。2周目、大倉は池谷優太(TEAM HAMMER)をパスして5番手に浮上。ヒート1でもバトルを展開した内田を、2~3秒差でマークしました。また2~3周目にかけ、大城は2番手の能塚を約4秒差で追いました。

レースが早くも後半に突入した5周目、能塚が転倒して約10秒のタイムロス。この間に、大城は難なく2番手に浮上を果たしました。さらに次周には、内田も転倒。これにより、大倉は4番手に順位を上げました。そして大城が今季初表彰台登壇となる2位、大倉がヒート1とヒート2に続いて4位を獲得。3ヒート総合では、成績をまとめた大倉が4位を獲得しています。


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大倉 由揮
大倉 由揮 6
Honda Dream Racing Bells
正直なところ、シーズンオフの練習や事前テストでは調子が悪く、ライバルたちとのタイム差もかなりある状態でした。そのため、この開幕戦を迎えることに不安もあったのですが、チームの方々が一丸となって自分に協力してくれていたので、なんとかレースの結果で恩返しをしたいという気持ちも強く持っていました。まだまだスピードもテクニックも足りていない状態ですし、あとわずかなところで表彰台を逃したという悔しさもあるのですが、とはいえ3ヒートをすべて4位でまとめられたというのは、昨年と比べて成長できた部分。レース内容に関しては、自分でも昨年からの進歩が体感できました。まだシーズンはスタートしたばかり。ここから落とすことなく、自分ができる最大限のことを続け、上を目指します 

大城 魁之輔
大城 魁之輔 4
Honda Dream Racing Bells
ヒート1、ヒート2ともに自分のミスで完全に出遅れてしまいました。スタートは苦手ではないですし、シーズンオフにもたくさん練習してきたのですが、まだ足りていなかったのだと思います。成功率を上げる努力をします。加えて、スタートで前の方にいられなかったからといって、追い上げられずに終わってしまったことも大きな課題。もう二度とこんなレースをしないよう、改善に取り組みます。ヒート3はスタートで前の方にいたのに、レース序盤でジェイ・ウィルソン選手にあっさりと先行されてしまいました。現在の自分にとっては、2位という結果は上出来でもあるのですが、ライバルの転倒というラッキーな面もあったので、レース内容としては満足できる点があまりない状態です。次戦以降、巻き返していきます 


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