大倉由揮が3ヒートを4位でまとめて総合4位に
全日本モトクロス選手権が、毎年恒例のHSR九州を舞台に開幕しました。今シーズンのHondaは、IA1とIA2においてタイトル奪回を目指し、Honda Dream Racing Bellsをはじめ、CRFで参戦する有力チームにサポートを行います。
HSR九州は、水曜から金曜にかけて予報を上回る降雨量があったため、大会初日は広範囲でマディになりました。日曜日にはコース整備の甲斐あって、ベストコンディションが実現。強い日差しと風の影響もあり、ヒート毎に撒水が行われるほどでした。
今大会では、IA1とIA2の両クラスで決勝(15分+1周)3ヒート制が実施され、密度の濃いスプリントレースが合計6レース行われました。
●IA1 ヒート1
小島庸平(Bells Racing)がジェイ・ウィルソン(ヤマハ)に次ぐ2番手、大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)が3番手で1コーナーをクリア。小島は転倒で順位を下げ、大倉が2番手、大塚豪太(T.E.SPORT)が4番手で1周目を消化しました。大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells)は大きく出遅れて1周目14番手。2周目、大倉は内田篤基(カワサキ)の先行を許して3番手に後退しました。
3周目以降、3番手を守る大倉を、能塚智寛(カワサキ)と大塚が僅差でマーク。5周目、大倉は能塚の先行を許しました。5番手を走る大塚の背後には渡辺祐介(ヤマハ)も迫りましたが、こちらは次周に転倒で後退。レース終盤には、大倉に大塚が近づきました。そして9周のレースを大倉が4位、大塚が5位、小方誠(TEAM HAMMER)が7位、大城が8位でゴールしました。
●IA1 ヒート2
大城は再びスタートに失敗して、1周目13~14番手というヒート1とほぼ同じ位置からのレースに。一方、大倉はヒート1に続いて好スタートを決め、まずは2番手の位置を確保しました。1周目、大倉と内田は激しく順位を競い、一度は内田が先行するも、大倉が再逆転。2周目以降、トップのウィルソンに離された大倉と内田と渡辺が、三つ巴の2番手争いを繰り広げました。
5周目、内田は転倒で順位を落とし、大倉の背後には代わって渡辺、さらに富田俊樹(ヤマハ)が肉薄。6周目に富田が転倒で順位を下げて能塚が4番手となり、今度は大倉と渡辺と能塚の接戦になりました。そして大倉は、8周目に渡辺、最終ラップの9周目に能塚の先行を許して後退。再び4位でチェッカーを受けました。大城は、追い上げができず8位に終わっています。
●IA1 ヒート3
大城はまずまずの好スタートを決めて、能塚とウィルソンに次ぐ3番手で1周目をクリア。大倉はやや出遅れましたが、混戦の中で順位を上げ、オープニングラップは6番手でした。2周目、大倉は池谷優太(TEAM HAMMER)をパスして5番手に浮上。ヒート1でもバトルを展開した内田を、2~3秒差でマークしました。また2~3周目にかけ、大城は2番手の能塚を約4秒差で追いました。
レースが早くも後半に突入した5周目、能塚が転倒して約10秒のタイムロス。この間に、大城は難なく2番手に浮上を果たしました。さらに次周には、内田も転倒。これにより、大倉は4番手に順位を上げました。そして大城が今季初表彰台登壇となる2位、大倉がヒート1とヒート2に続いて4位を獲得。3ヒート総合では、成績をまとめた大倉が4位を獲得しています。
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