久保まながHondaでの初優勝、小野彩葉が2位表彰台!

HSR九州

D.I.D 全日本モトクロス選手権第6戦が、HSR九州で開催されました。第2戦中国大会の延期、第5戦近畿大会の中止を受け、今回は実質4戦目にして4カ月ぶりの全日本モトクロスとなります。土日とも快晴に恵まれたHSR九州は、平年の最高気温(25度/10月/熊本市)を上回る暑さでしたが、日差しと強風によって砂塵の多いコンディションとなり、撒水作業が頻繁に行われました。またコースレイアウト的には、後半のテクニカルセクションが大幅に改修され、勝負どころが追加されていました。

久保まな(Honda Dream 京都東 TEAM HAMMER)がホールショット。全日本8連勝中の川井麻央(T.E.SPORT)、小野彩葉(T.E.SPORT)、濱村いぶき(TODAY SPORT)のHonda勢がこれに続きました。1周目前半、川井が久保を抜いてトップに浮上。ところがその直後、川井は転倒して大きく遅れました。これでトップに返り咲いた久保は、3秒ほどのリードを確保。2番手争いでは、1周目に小野が先行しました。

2周目、小野は本田七海(ヤマハ)に抜かれて3番手に後退。その後、小野は本田に3秒ほど離されましたが、レース後半に本田のペースが落ち、逆に小野はペースアップしたことで両者が再接近しました。そしてラスト2周の7周目、小野が逆転に成功。レースは久保が独走で優勝し、小野が2位で表彰台に立ちました。川井は、1周目20番手から4位まで浮上。濱村が5位に入賞しました。

久保まな ³

Honda Dream 京都東 TEAM HAMMER

結果的に約4カ月という非常に長いインターバルとなりましたが、今年からHondaに乗り換えた私にとっては、これは練習を重ねて4ストロークに慣れるチャンスだとプラスに考えていました。チームメートとの練習で得た収穫も多かったですし、高濱龍一郎チーム監督がセッティングを煮詰めてくれたことで乗りやすさも増しました。会場入りする前から調子がかなりいいことは自覚していたのですが、今季はここまで表彰台にも立てていないし、優勝からも3年くらい遠ざかっていたので、調子に乗らず欲も出さず、楽しくレースするということだけ考えて予選と決勝に臨みました。4ストロークのCRF150Rは、2ストロークと比べてパーシャルで曲がるコーナーでの安定感が抜群にいいです。その強みを、だいぶ活かせるようになってきたと感じています

小野彩葉 ⁴

T.E.SPORT

ここまで圧倒的に強さを発揮してきたチームメートの川井麻央選手が、転倒により順位を落としていたので、本当は初優勝できるチャンスがあったレース。それだけに悔しさもあるのですが、レース内容としては後半に強さを発揮することができ、インターバルで取り組んできた課題の成果を見せることができたので、その点は満足しています。途中で本田七海選手に離されたときに、しっかり自分で考えてライン取りを工夫するなどの対処ができたと思います。あとは、まずスタートをもう少しうまく決めて最初からトップに近い場所にいることと、前半からペースを上げること。このふたつができれば、優勝に届くと信じています

LMX 決勝

Pos.	Num.	ライダー	マシン	タイム / 差
1	3	久保まな	Honda	19'20.99
2	4	小野彩葉	Honda	+7.42
3	2	本田七海	ヤマハ	+11.05
4	1	川井麻央	Honda	+12.64
5	14	濱村いぶき	Honda	+49.23
6	5	楠本菜月	ハスクバーナ	+52.58
7	11	伊藤悠利	ヤマハ	+56.20
8	8	木村綾希	カワサキ	+58.29
9	6	井川実乃里	スズキ	+1'00.69
10	13	箕浦未夢	ヤマハ	+1'12.58

14	19	山崎琴乃	Honda	+1'47.75
15	9	勝股七海	Honda	+1'55.70
20	28	田村美幸	Honda	+1Lap

LMX ポイントランキング

Pos.	Num.	ライダー	マシン	総合ポイント
1	1	川井麻央	Honda	113
2	2	本田七海	ヤマハ	92
3	4	小野彩葉	Honda	88
4	3	久保まな	Honda	71
5	5	楠本菜月	ハスクバーナ	60
6	11	伊藤悠利	ヤマハ	38
7	8	木村綾希	カワサキ	36
8	7	穗苅愛香	ヤマハ	32
9	14	濱村いぶき	Honda	26
10	15	赤松樹愛	ヤマハ	25

14	9	勝股七海	Honda	15
15	19	山崎琴乃	Honda	12