IA2初の3ヒート制で大城魁之輔が総合2位を獲得!
HSR九州D.I.D 全日本モトクロス選手権第6戦が、HSR九州で開催されました。第2戦中国大会の延期、第5戦近畿大会の中止を受け、今回は実質4戦目にして4カ月ぶりの全日本モトクロスとなります。土日とも快晴に恵まれたHSR九州は、平年の最高気温(25度/10月/熊本市)を上回る暑さでしたが、日差しと強風によって砂塵の多いコンディションとなり、撒水作業が頻繁に行われました。またコースレイアウト的には、後半のテクニカルセクションが大幅に改修され、勝負どころが追加されていました。
●IA2 ヒート1
今回は初の試みとして、IA1で採用されていた決勝(15分+1周)3ヒート制が、IA2でも実施されました。ヒート1ではスタート直後から、上位勢にクラッシュが続出。ホールショットの小川孝平(ヤマハ)が転倒リタイアし、4番手を走行していた内田篤基(カワサキ)もコース後半でクラッシュ。5番手を走っていた大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells)は、転んだ内田を避けようとしたところで後続に追突されて転倒を喫しました。大城は、ほぼ最後尾となる26番手で1周目をクリア。それでも2周目には17番手まで浮上しました。
3周目、大城は15番手にポジションアップ。4周目に2台、5周目に3台をパスして10番手まで浮上しました。この段階で、9番手の池田凌(カワサキ)は約4秒離れていましたが、大城はあきらめることなく追い上げを続け、8周目に逆転成功。すぐ前には佐竹涼冴(ヤマハ)と鳥谷部晃太(ヤマハ)がいましたが、無情にもこの周でレースはチェッカーとなり、大城は9位にとどまりました。
●IA2 ヒート2
大城はヒート1を上回る好スタートを決め、2番手で1コーナーをクリア。ホールショットの岸桐我(ヤマハ)を抜いて、オープニングラップでトップに躍り出ました。2周目、大城は約3秒のリードを確保しましたが、岸をパスした古賀太基(カワサキ)が2番手に浮上しました。4周目、大城は1秒ほどラップタイムを落とし、これで古賀の接近を許してしまいました。
レースが早くも後半に入った5周目、大城は古賀に先行され2番手に後退。しかし、大きく離されることなく古賀をマークしました。大城の後方には岸と大倉由揮(ヤマハ)も接近して、これでトップグループは4台に。大城は再逆転を狙うもチャンスを得られず、惜しくも2位でフィニッシュしました。また、最終ラップに岸と大倉が転倒し、これで柳瀬大河(Bells Racing)が4位に入賞しました。
●IA2 ヒート3
大城は4番手を狙える位置でスタート直後の1コーナーをクリアしましたが、混戦の中で少し順位を落として1周目6番手。2周目には袴田哲弥(ヤマハ)、4周目には鴨田翔(カワサキ)を抜いて4番手に浮上しました。さらに、レースが後半に入った5周目には、転倒した大倉をパスして大城は3番手。すぐ前を走る西條悠人(カワサキ)との距離を詰めていきました。
そして6周目、大城は西條の攻略に成功。これで2番手に浮上した大城でしたが、トップの古賀は6秒ほど先行していました。この段階のラップタイムでは、大城が古賀より2秒ほど速かったものの、いつもの半分となる15分+1周のレースは8周でチェッカー。大城は古賀に約1秒差まで迫るも、逆転できず再び2位となりました。また、1周目8番手から追い上げた柳瀬が5位に入賞しました。
全日本ではIA2初の3ヒート制でしたが、それほど意識せず準備してきました。決勝のヒート1は、すぐ前で内田篤基選手が転倒。それを避けようとジャンプを飛ばずに通過したら、後続のライダーに踏まれました。さらに、立ち上がったところでもう1台が突っ込んできて、これで再スタートに時間がかかりました。15分のレースでは思うように追い上げることができませんでしたが、ゴール後には「あと2レースあってラッキー」と考えるようにしました。今回から乗る2022年型のCRF250Rは、これまで以上にパワフル。最初は低中回転域の力強さが印象的でしたが、高回転域でも伸びがあり、スタートでも有利に働きます。それもあって勝つ自信はあったのですが、ヒート2とヒート3は序盤のペースが上がらず、課題を残すことになってしまいました
全日本ではIA2初の3ヒート制でしたが、それほど意識せず準備してきました。決勝のヒート1は、すぐ前で内田篤基選手が転倒。それを避けようとジャンプを飛ばずに通過したら、後続のライダーに踏まれました。さらに、立ち上がったところでもう1台が突っ込んできて、これで再スタートに時間がかかりました。15分のレースでは思うように追い上げることができませんでしたが、ゴール後には「あと2レースあってラッキー」と考えるようにしました。今回から乗る2022年型のCRF250Rは、これまで以上にパワフル。最初は低中回転域の力強さが印象的でしたが、高回転域でも伸びがあり、スタートでも有利に働きます。それもあって勝つ自信はあったのですが、ヒート2とヒート3は序盤のペースが上がらず、課題を残すことになってしまいました
IA2 ヒート1
| Pos. | Num. | ライダー | マシン | タイム / 差 |
| 1 | 56 | 古賀太基 | カワサキ | 17'23.03 |
| 2 | 51 | 平田優 | ヤマハ | +2.27 |
| 3 | 6 | 大倉由揮 | ヤマハ | +4.62 |
| 4 | 8 | 岸桐我 | ヤマハ | +10.68 |
| 5 | 5 | 西條悠人 | カワサキ | +11.23 |
| 6 | 10 | 中島漱也 | ヤマハ | +17.80 |
| 7 | 35 | 鳥谷部晃太 | ヤマハ | +20.34 |
| 8 | 04 | 佐竹涼冴 | ヤマハ | +20.88 |
| 9 | 2 | 大城魁之輔 | Honda | +21.71 |
| 10 | 9 | 池田凌 | カワサキ | +22.38 |
| 11 | 34 | 柳瀬大河 | Honda | +23.59 |
| 15 | 15 | 鈴村英喜 | Honda | +47.01 |
| RT | 22 | 森優介 | Honda | DNF |
IA2 ヒート2
| Pos. | Num. | ライダー | マシン | タイム / 差 |
| 1 | 56 | 古賀太基 | カワサキ | 17'19.29 |
| 2 | 2 | 大城魁之輔 | Honda | +1.09 |
| 3 | 10 | 中島漱也 | ヤマハ | +33.24 |
| 4 | 34 | 柳瀬大河 | Honda | +35.75 |
| 5 | 51 | 平田優 | ヤマハ | +39.30 |
| 6 | 9 | 池田凌 | カワサキ | +42.07 |
| 7 | 01 | 福村鎌 | スズキ | +44.21 |
| 8 | 5 | 西條悠人 | カワサキ | +45.73 |
| 9 | 15 | 鈴村英喜 | Honda | +46.84 |
| 10 | 35 | 鳥谷部晃太 | ヤマハ | +51.69 |
| 13 | 22 | 森優介 | Honda | +1'03.78 |
IA2 ヒート3
| Pos. | Num. | ライダー | マシン | タイム / 差 |
| 1 | 56 | 古賀太基 | カワサキ | 17'38.77 |
| 2 | 2 | 大城魁之輔 | Honda | +0.86 |
| 3 | 5 | 西條悠人 | カワサキ | +1.99 |
| 4 | 6 | 大倉由揮 | ヤマハ | +4.22 |
| 5 | 34 | 柳瀬大河 | Honda | +13.07 |
| 6 | 51 | 平田優 | ヤマハ | +17.80 |
| 7 | 17 | 鴨田翔 | カワサキ | +19.86 |
| 8 | 9 | 池田凌 | カワサキ | +20.03 |
| 9 | 10 | 中島漱也 | ヤマハ | +27.18 |
| 10 | 19 | 真野凌輔 | スズキ | +28.89 |
| 11 | 22 | 森優介 | Honda | +31.74 |
| 13 | 15 | 鈴村英喜 | Honda | +37.37 |
IA2 ポイントランキング
| Pos. | Num. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
| 1 | 4 | 内田篤基 | カワサキ | 147 |
| 2 | 2 | 大城魁之輔 | Honda | 144 |
| 3 | 6 | 大倉由揮 | ヤマハ | 94 |
| 4 | 8 | 岸桐我 | ヤマハ | 85 |
| 5 | 35 | 鳥谷部晃太 | ヤマハ | 85 |
| 6 | 10 | 中島漱也 | ヤマハ | 82 |
| 7 | 34 | 柳瀬大河 | Honda | 81 |
| 8 | 56 | 古賀太基 | カワサキ | 75 |
| 9 | 9 | 池田凌 | カワサキ | 69 |
| 10 | 11 | 小川孝平 | ヤマハ | 54 |
| 14 | 15 | 鈴村英喜 | Honda | 41 |
| 20 | 22 | 森優介 | Honda | 13 |
