全日本モトクロス選手権

【2020シーズン総集編】山本鯨が2年連続、3回目のIA1チャンピオンに輝く

2020年の全日本モトクロス選手権は新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、開幕戦が当初の予定から4カ月半遅れの8月末に開幕戦が開催された。

【2020シーズン総集編】山本鯨が2年連続、3回目のIA1チャンピオンに輝く

Hondaは2019シーズン限りでワークス活動を休止し、IA1クラスは山本鯨(Honda Dream Racing Bells)、能塚智寛(Honda Dream Racing HAMMER)ら主力ライダーに対し、個別のサポートを行うこととなった。シリーズは第2戦、第4戦がコロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止となり、それを補うかたちで、第3戦、第5戦は3ヒート制で開催され、全4大会10ヒートでチャンピオンシップが争われる事となった。

開幕戦スポーツランドSUGOは山本がディフェンディングチャンピオンの貫禄を見せてダブルウイン。能塚もヒート1で2位となるなど、Honda勢が上々の滑り出しを見せた。


開幕戦でCRF450RWを駆る山本鯨
開幕戦でCRF450RWを駆る山本鯨

第2戦はコロナウイルス感染拡大の影響で中止となった。第3戦は開幕戦と同じスポーツランドSUGOだったが、決勝は通常30分+1周のところを15分+1周とし、3ヒート制で開催された。山本はヒート1で優勝。ヒート2では転倒もあったが、3位でフィニッシュ。ヒート3ではトップに逃げられて2位となったが、それでもこの大会唯一すべてのヒートで表彰台に登壇した。能塚はヒート1が4位、ヒート2が5位と、表彰台にわずかに届かなかったが、ヒート3では3番手争いを競り勝って3位表彰台登壇となった。

第4戦は感染拡大の影響で開催中止となり、第5戦はHSR九州でMFJ-GP大会が開催された。この大会でも強さを見せたのは山本で、3ヒート中2ヒートで優勝、3位1回と抜群の安定感を見せた。能塚もヒート1、ヒート2で2位表彰台に登壇した。

最終戦となった第6戦関東大会。ヒート1では山本がレース中盤に転倒し、6位でゴールとなるも、この結果をもってIA1クラス2連覇を決めた。ヒート2では山本が序盤から積極的なレースを展開。終盤には1秒差までライバルに迫られるも、そこからペースアップする粘り強さを見せ、2020年最後のレースを勝利で飾り、自身の通算3回目のチャンピオン獲得に華を添えた。




Points

順位 No. ライダー マシン 総合 1 2 3 4 5 6
1 400 山本鯨

Honda

242 25 25 25 20 22 25 30 30 15 25
2 317 富田俊樹 ヤマハ 207 15 18 22 22 16 30 23 25 16 20
3 110 渡辺祐介 ヤマハ 206 20 22 20 25 15 12 25 27 22 18
4 10 小方誠 カワサキ 185 13 20 16 14 18 21 18 23 20 22
5 555 能塚智寛

Honda

181 22 16 18 16 20 27 27 21 14
6 44 小島庸平

Honda

152 12 14 14 13 13 18 21 19 13 15
7 155 大塚豪太

Honda

151 16 10 12 15 11 16 20 17 18 16
8 166 星野優位 ヤマハ 146 14 15 15 18 25 23 19 20 25 8
9 12 小林秀真 スズキ 138 11 12 13 12 14 20 17 13 12 14
10 322 横澤拓夢

Honda

108 7 13 8 9 7 14 15 15 9 11
12 8 星野裕

Honda

96 11 5 10 17 16 14 11 12
14 38 道脇右京

Honda

72 9 8 9 13 14 9 10
18 17 道脇白龍

Honda

58 4 2 5 2 3 10 12 8 7 5

投稿日