Acuraはこのアメリカ伝統の24時間レースにおいて過去3年連続で総合優勝を飾っており、今年はWayne Taylor Racing with Andrettiによる2台体制で、4連勝を目指す戦いに挑みました。
ルイ・デレトラズがスタートドライバーを務めた40号車のAcura ARX-06は予選5番手から、フィリペ・アルバカーキが搭乗した10号車は予選6番手からレースに臨み、序盤から力強い戦いぶりをみせました。
土曜日の13時40分にスタートの切られたレースが夜に入ると、いくつかのトラブルが2台のAcura ARX-06に襲いかかりましたが、40号車に乗るデレトラズとジョーダン・テイラー、インディカー・ドライバーのコルトン・ハータ、さらには09年F1チャンピオンのジェンソン・バトンは、クルーたちとともにトラブルを乗り越え、最後までトップグループで戦い抜きました。4連勝という目標にはあと一歩届きませんでしたが、トップと同一周回の3位でゴールしました。
10号車は土曜日の22時ごろに電気系のトラブルが発生しましたが、90分をかけてワイヤーハーネスを交換することで解決し、アルバカーキ、リッキー・テイラー、元F1ドライバーのブレンドン・ハートレー、そしてインディカー・ドライバーのマーカス・エリクソンの4人は9位という結果を手に入れました。
量産車ベースのカテゴリーであるGTDクラスには、Gradient RacingがAcura NSX GT3 Evo22をエントリーさせました。キャサリン・レッグ、タチアナ・カルデロン、シーナ・モンク、スティーブン・マクリーアの4人はクラス優勝を狙える予選3番手からスタート。しかし、グリーンフラッグが振られてから9時間が経過したころに電気系統のトラブルが発生し、コース上に落ちていた他車の破片にヒットしたことでボディにもダメージを負いました。そして、最終的には朝方に再発した電気系のトラブルにより、リタイアしました。次のシリーズ第2戦は、同じく耐久レースのセブリング12時間で、3月16日(土)に決勝レースが行われます。