Race
IMSA 2024
Round 11

レース後半のクラッシュでAcuraのプチ・ル・マンが終わる

us Michelin Raceway Road Atlanta

10月12日(土)、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の第11戦プチ・ル・マン10時間耐久レースが開催されました。リッキー・テイラー/フィリペ・アルバカーキ組(Wayne Taylor Racing with Andretti)が駆るAcura ARX-06の10号車は、前方でクラッシュしたGTDカテゴリーのマシンを避けられず接触。それによるダメージで優勝を狙うチャレンジが突然断たれるかたちとなりました。

レース後半のクラッシュでAcuraのプチ・ル・マンが終わる

ミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで開催された2024年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の最終戦で、10号車はレースをリードするシーンを何度もみせていました。しかし、テイラーが優勝を狙う激しい三つ巴を制し、再びトップに立ったところで、クラッシュに巻き込まれてしまいました。

チームメートのジョーダン・テイラー/ルイ・デレトラズ/コルトン・ハータ組が駆る40号車は、チームの最初のピットストップ直後にフルコース・コーションが導入され、レース序盤にリードラップから脱落しました。これを受け戦略を変えたチームは、7時間経過時点までにリードラップに復活したものの、カットタイヤのデブリが原因でアンダートレイにダメージを受け、ハンドリングバランスを失い、7位でフィニッシュとなりました。

今回のプチ・ル・マンで2024年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は幕を閉じます。2025年シーズンは、1月にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催されるロレックス24・アット・デイトナ(デイトナ24時間レース)で幕開けとなります。


Louis Deletraz
Louis Deletraz 40
Wayne Taylor Racing with Andretti #40
クレイジーなレースでした。序盤に導入されたセーフティカーの影響を受けた後も、リードラップに食い込めるよう6時間にわたって戦いました。チームと、ハータ選手、テイラー選手のすばらしい仕事のおかげで復活できました。その後パンクで後退しますが、もう一度取り戻すために戦いました。もう少しというところでしたが、結局かないませんでした。周回を取り戻すためにできることはすべてやりました。今日は優勝するか7位かのどちらかだったのですが、後者でした。シーズンを通してAcuraとHRCには大いに感謝しています。みんなもっといい結果を望んでいましたが、この先また成果を上げられると確信しています。

Jordan Taylor
Jordan Taylor 40
Wayne Taylor Racing with Andretti #40
今日はなにか期待できそうな気がしました。レース序盤では、私たちも10号車もリードしていました。しかし、不運に見舞われ、10号車はリタイア、私たちもパンクによってチャンスを逃しました。希望がみえるのに結果に結びつかないという、今年を象徴するようなレースでした。今シーズンを振り返ると、セブリング12時間がとてもよかったですが、今はみんな来年を楽しみにしています。

Colton Herta
Colton Herta 40
Wayne Taylor Racing with Andretti #40
このレースはいつも楽しみです。耐久はどこか違うので、HRCとAcura ARX-06とともにレースに臨めるのがとても楽しいです。チームとの時間を満喫できましたし、また参戦してこのすばらしいレースで優勝できることを願っています。

Ricky Taylor
Ricky Taylor 10
Wayne Taylor Racing with Andretti #10
なによりもまず、チームをこの上なく誇りに思います。4年連続で、優勝を狙えるポジションまで導いてくれました。現時点で重要だと思うのは、Acuraが好調でシーズンを終えたかった、ということです。私にとっては2018年以降、そしてチームにとっては21年以降、とてもいい思い出がたくさんできました。すばらしいパートナーシップと、優秀なチームのコンビネーションでした。同時に、このスポーツがいかにハードであるかを示しています。振り返ってみると、これほど長い期間にわたりともに仕事ができたことはとても幸運だったと思います。また新たな気持ちで来年に向かいます。

Filipe Albuquerque
Filipe Albuquerque 10
Wayne Taylor Racing with Andretti #10
これだけはいえますが、チームは再びすばらしい仕事をしました。レースをリードしていましたし、テイラー選手のパフォーマンスも見事でした。クラッシュは避けようがありませんでした。あの瞬間、フェアではないという気持ちでいっぱいでした。ミスのせいではなく、レースの展開によって涙をのむ結果が何年続いたでしょうか。できることはすべてやり尽くしましたし、そのことを誇りに思う必要がありますが、このような結果になるのはとても虚しく、つらく、心に穴が空いた気分です。

David Salters
David Salters ⠀⠀
President, HRC US
この4年間をともに過ごしたWayne Taylor Racing with Andrettiチームの全員に、大いに感謝しています。このように優秀なチーム、そして才能と決意に満ちたドライバーたちとともに仕事ができたことは大きな喜びであり、栄誉でもあります。チームの共同オーナーであり、親友でもあるウェイン・テイラー氏にも感謝しています。
プチ・ル・マンは評判通り手に汗握る展開となり、2024年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は閉幕しました。レースの常ですが、いい結果もそうでないこともたくさんありました。セブリング12時間での優勝というすばらしい結果はAcuraの歴史に残り、私たちの記憶にも残りました。新たなチャンスをもたらしてくれる来年の新たなチャレンジに集中します。その大きな一歩が待ちきれません。


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