Acura GTPにとって厳しい最終戦
現地10月3日(土)、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の最終戦プチ・ル・マンがミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで開催され、Acura Meyer Shank Racing with Curb Agajanian(MSR)の60号車が6位、93号車は10位でレースを終えました。過去10年間にわたりGTクラスとプロトタイプクラスの両方に参戦してきたAcuraは、このレースをもって、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスへの参戦を正式に締めくくりました。

・ARX-06 60号車がポール、93号車が2番グリッドから発進
・60号車が6位、93号車は10位でフィニッシュ
・93号車がチームタイトル2位、Acuraはマニュファクチャラーズタイトルで3位を獲得
・Acuraの10年にわたる輝かしい実績は、チャンピオンシップ制覇や主要レースでの勝利によって彩られる
トム・ブロンクヴィスト/コリン・ブラウン/スコット・ディクソン組の60号車はポールポジションからスタートして表彰台争いを繰り広げていたものの、最終ラップで燃料補給のためのピットストップを行った結果、6位に後退しました。
レンガー・ファン・デル・ザンデ/ニック・イェロリー/アレックス・パロウ組の93号車は2番手からスタートしましたが、レース中盤にトラブルが相次ぎ、残り3時間を切った時点でリタイアを余儀なくされ、10位でフィニッシュとなりました。
厳しいレースとなったものの、93号車はチームタイトルで2位を確定させ、Acuraはマニュファクチャラーズタイトルで3位、イェロリーとファン・デル・ザンデはドライバーズタイトルで3位を獲得しました。
AcuraのIMSAへの参戦は、NSX GT3とMeyer Shank Racingによって幕を開けた2017年にさかのぼります。GTDクラスに参戦したこのマシンは2019年にマニュファクチャラーズ、ドライバーズ、チームの各タイトルを獲得し、2020年にはドライバーズとチームの連覇を果たしました。
プロトタイプクラスでは、2018年に投入したARX-05 DPiが23回のポールポジションと17回の優勝を記録し、2019年、2020年、2022年には3つのタイトルを完全制覇しました。
2023年に投入されたAcura ARX-06は、デビュー戦となったデイトナ24時間レースで優勝。これによりAcuraは同レース3連覇を達成し、新たなGTP時代の幕開けを飾りました。このマシンは、参戦した3年間で計8回の優勝を獲得しました。
IMSAへ参戦したこれまでの10年間において、Acuraは33勝と45回のポールポジション獲得を果たしました。
プチ・ル・マンは、2026年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の最終戦であると同時に、このシリーズにおけるAcuraの歴史を締めくくるイベントとなりました。長い間のご声援、ありがとうございました。
Mike Shank (Team owner, Acura Meyer Shank Racing with Curb Agajanian)
非常に厳しいレースだったからこそ、最後まで表彰台争いを戦い抜いた60号車には、チームの粘り強さが現れていると思います。スタート当初は2台とも圧倒的な強さをみせていましたが、いくつかのトラブルが重なったことで状況が悪化し、ポジションを取り戻すのは本当に困難でした。しかし、これはこの10年間にわたる私たちの粘り強さを示す、ほんの一例に過ぎません。
この経験によって、私の人生はプライベートでも仕事でも大きく変わりました。AcuraとHRCの皆さんには、心から感謝しています。私たちを信頼してくれましたし、ともに多くを成し遂げました。その成果は記録として残り、決して変わることはありません。そう思うと、今日は少し残念な気持ちが残ります。表彰台に立てればよかったのですが、かないませんでした。なによりも、全員が毎週末に注いでくれた多大な努力を誇りに思うと同時に、深く謙虚な気持ちにさせられています。今、私たちはインディカーの新たな未来を楽しみにしています。
Kelvin Fu (President, HRC US)
すばらしいスタートでしたが、期待した結果にはなりませんでした。今シーズン5度目のポールポジションを獲得し、2度目となるフロントロー独占を果たせたことは大きな成果であり、マシン、チーム、そしてドライバーの速さを証明しています。チームは数々の困難を乗り越え、表彰台まであと1周という厳しいレースでしたが、それがレースというものです。
2023年以来、このシリーズでは数々のポールポジションや優勝を勝ち取り、ハイブリッド・プロトタイプ・スポーツカーレースにおいてAcuraとHRCのプレゼンスを確立するなど、多くの成果を挙げてきました。過去2年間、HRCはMSRをパートナーとして、93号車の運営へのスタッフの関与をさらに深めてきました。
MSR、WTR、HRCをはじめ、これまで貢献してくださったすべての方々に感謝申し上げます。皆さんのコミットメント、プロフェッショナリズム、そして情熱こそがこのシリーズにおける成功の礎です。Acuraのレース活動におけるこの一章は幕を閉じますが、人と技術、そして築かれた絆は、私たちの今後のレース活動において重要な役割を果たしていくことでしょう。







