Race
IMSA 2025
Round 10

インディアナポリスでAcura MSR60号車が3位表彰台

us Indianapolis Motor Speedway

9月21日(日)、インディアナポリス・モーター・スピードウェイでIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の第10戦インディアナポリス6時間レースが開催されました。後半に追い上げたAcura Meyer Shank Racing with Curb Agajanianが、チームとして4戦連続となる表彰台獲得を果たしました。

インディアナポリスでAcura MSR60号車が3位表彰台

•IMSA第10戦インディアナポリス6時間レースでトム・ブロンクヴィスト/コリン・ブラウン組の60号車が3位入賞
•ニック・イェロリー/レンガー・ファン・デル・ザンデ/太田格之進組の93号車は5位でフィニッシュ
•残り1戦の現時点で、Acuraはマニュファクチャラーズランキングのトップまで7ポイント差に迫る


GTPクラスの最後尾からスタートを切った60号車のトム・ブロンクヴィスト/コリン・ブラウン組は見事に3位でフィニッシュし、開幕戦デイトナ24時間の2位、第6戦ワトキンスグレンでの優勝に続く今季3回目の表彰台獲得を果たしました。

ブロンクヴィスト/ブラウン組は、長時間レースのポイントを集計するIMSA Michelin Endurance Cupのポイントでは首位と3ポイント差の2位につけ、10月の最終戦プチ・ル・マンに臨みます。

ニック・イェロリー/レンガー・ファン・デル・ザンデ/太田格之進がドライブする姉妹車93号車は5番手からスタートし、5位でフィニッシュしましたが、レース後半にイエローフラッグが導入されるまでは、その大半を表彰台圏内で走行しました。

IMSAでは今季最後の参戦となった太田は、今大会の5位フィニッシュが出場3レース中のベストリザルトとなりました。太田は約2.439マイルのコースで、1分17秒272というAcuraチーム内の最速ラップをマーク。GTPクラスでの経験がまだ浅い中で、ニック・タンディ(ポルシェ)のようなベテランを相手に、大胆に仕かける場面もありました。

Acura Meyer Shank Racingチームは、デトロイトグランプリ、ワトキンスグレンでの優勝と、ロードアメリカの3位に続き、4回連続の表彰台を獲得。最終戦を残した現時点で、マニュファクチャラーズランキングトップに対し7ポイント差(2,804点対2,797点)と迫っています。

次戦、2025年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(GTPクラス)の最終戦となるプチ・ル・マンは、10月8日(水)から11日(土)にかけて、ミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで開催されます。


Tom Blomqvist
Tom Blomqvist 60
Acura Meyer Shank Racing with Curb Agajanian #60
最後尾からのスタートにしては堅調な結果でした。優勝できなかったのが残念です! 少し幸運が舞い降りてきましたが、長くは続きませんでした。レース後半で導入されたイエローコーションが前の2台を守るかたちとなり、私は3位に甘んじるしかなかったです。しかしながら、マニュファクチャラーズタイトル獲得に向けてはいい結果だったので、とてもうれしいです。

Colin Braun
Colin Braun 60
Acura Meyer Shank Racing with Curb Agajanian #60
戦略がうまくはまり、2回にわたって順位を押し上げてくれて、最終的にすばらしい結果でした。Acura MSRとHRCの全員がいい仕事をした成果です。マニュファクチャラーズタイトルに向けて首位とのギャップを縮めたことは、チーム全体にとって大きな意義があります。3位入賞はとてもうれしいです。この機運を最終戦のプチ・ル・マンに持ち込んで、いい結果でシーズンを締めくくりたいです。

Nick Yelloly
Nick Yelloly 93
Acura Meyer Shank Racing with Curb Agajanian #93
結果は5位ですが、レースをとても楽しむことができました。特にスタートでは5番手から2番手に浮上し、いいレースになる感触がありました。レースの大半をリードしていたのでほろ苦い結果ではありますが、マニュファクチャラーズランキング首位まで7ポイント差に縮めたことは何よりです。60号車が再び表彰台を獲得できたのはチームとHRCにとってすばらしい結果です。全員がこれまでのように取り組めば、最終戦でもいい結果を残せると思います。

Renger van der Zande
Renger van der Zande 93
Acura Meyer Shank Racing with Curb Agajanian #93
目標はポルシェより前のポジションをキープし、マニュファクチャラーズタイトル獲得に向けてギャップを縮めるということだったので、それは達成できました。しかし、もっとよい順位を得られたはずが、それを失ってしまったのは残念です。燃費走行と戦略については完璧にやり遂げたと思っています。ニックのスタートは見事で、太田も同様にすばらしかったです。私自身も、少しポジションを取り戻すことができました。プチ・ル・マンに向けては準備万端です。

Kakunoshin Ohta
Kakunoshin Ohta 93
Acura Meyer Shank Racing with Curb Agajanian #93
マニュファクチャラーズタイトル争いに残るために、ポルシェより上位でフィニッシュすることがこのレースの主な目標でした。優勝するチャンスもありましたが、後半のフルコースイエローが痛手になりました。ワトキンスグレンでの状況と似ています。勝つこともあれば、そうでないこともある、それがIMSAです。レースでのパフォーマンスはパーフェクトに近かったです。チームはすばらしいマシンを準備してくれて、イェロリー選手、ファン・デル・ザンデ選手も見事なパフォーマンスでした。私自身も、ワトキンスグレンのときよりだいぶドライビングがよくなったと思います。何度かオーバーテイクをして、ペースも問題なく、ブレーキングにもかなり自信が持てました。そのおかげで、リスタート時にタンディ選手を抜いた時のようないいパフォーマンスが発揮できました。シーズンを通して、レースを重ねるごとに成長しているのを実感しており、HRCが与えてくれたこの機会にとても感謝しています。

David Salters
David Salters -
President, HRC US
まず初めに、今週亡くなったロバート・クラーク氏とそのご家族に哀悼の意を表します。
クラーク氏はHonda Performance Development(HPD)設立の原動力でした。1993年のHPD創立時のメンバーで、最終的には第3代社長を務めました。Honda Racing Corporation USAを世界レベルのレース企業に育てたのは歴代の優れたリーダーたちであり、彼もその一人でした。
私が社長に就任した時、このような権威ある組織を率いるのには力不足だと思っていましたし、重圧を感じていましたが、彼をはじめとする歴代の社長たちが私のメンターとなって導いてくれました。幾度となく、地元のレストランでランチを交えていろいろと助言してくれました。アメリカにおいて、Hondaのレース企業を率いる大きな責任を負うための知識や自信を与えてくれたこと、そして、すばらしいスタッフたちにレースを通じて挑戦するという精神を発揮する力を与えてくれたことに、心から感謝しています。ありがとう、ロバート。あなたはインスピレーションであり、すばらしいメンターでした。過去と現在の「レース仲間」を代表して、ここに哀悼の意をささげます。
この気持ちを胸に、チャレンジング・スピリットで臨んだ私たちは、60号車によって表彰台獲得を再び果たしました。マニュファクチャラーズタイトルに向けて7ポイント差まで迫っています。今季はMSRとHRCの力を最高レベルで結集し、セミ・ワークス体制の93号車を世界レベルのレースで戦わせるというチャレンジを経て、私たちはチャンピオンを目指すポジションにあります。これは、ドライバーやスタッフの高いスキルと努力、パーフェクトなドライビングによるものです。全員に敬意を表します。1年目にして見事な成果です。いよいよ来月は最終戦です。


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