プチ・ル・マンでMSRのAcuraが2連勝を飾る
ミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで開催されたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権最終戦。今年で26回目の開催となるプチ・ル・マン10時間耐久レースで、Acuraチームは最後までマニュファクチャラーズ、ドライバー、チームタイトルをかけた戦いを繰り広げました。荒れた展開となった後半戦をMeyer Shank Racing w/Curb-Agajanian(MSR)が制し、MSRのAcuraは昨年に続き2連勝を果たしました。9レースのシーズン中、Acuraはマニュファクチャラーズ選手権で僅差の3位、3回の優勝を勝ち取りました。
レース序盤、MSR60号車のスターティング・ドライバー、トム・ブロンクビストは複数のマシンの接触に巻き込まれ、タイムをロスしました。サスペンション交換のためのピットインで2周遅れとなりますが、チームとドライバーのコリン・ブラウン、エリオ・カストロネベスの懸命な努力により、レース中盤までにリードラップへの復帰を果たしました。
レース終了まで残り1時間強の時点でMSRの60号車は7番手でしたが、チームの戦略的なピットコールと、ブラウンがタイムを詰めたことが効果を発揮し、2番手に浮上しました。コーションが導入されたあと、ブラウンがリスタートでレンガー・ヴァン・デル・ザンデ(Cadillac Racing)を抜いて首位をキープし、優勝へのアドバンテージを獲得しました。
Wayne Taylor Racing with Andretti Autosport(WTR)のAcura ARX-06を駆るフィリペ・アルバカーキ、リッキー・テイラー、ルイ・デレトラズ組は10時間の耐久レース中、最初の9時間はドライバーズタイトル、チームタイトル、ひいては優勝を狙える位置につけていました。しかし、31号車のピポ・デラーニ(Whelen Engineering Cadillac Racing)と接触し、アルバカーキが駆るAcura10号車が第1コーナーのバリアにクラッシュ。アルバカーキは検査のため病院に搬送されました。
今回のプチ・ル・マンで2023年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権はシーズンに幕を下ろします。2024年シーズンは、フロリダのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで1月に開催されるロレックス24・アット・デイトナ(デイトナ24時間レース)が開幕戦となります。