0.026秒差: 池上が日本で劇的な初優勝を飾る
日本のルーキーがチェッカーフラッグ直前に三谷から勝利を奪い、荻原はわずか0.1秒差の3位でフィニッシュ。再び壮絶なバトルが繰り広げられました。
2024年シーズン、これまで何度も優勝に迫りながら果たせなかったルーキーの池上聖竜が、ついにイデミツ・アジア・タレントカップで優勝を果たしました!池上は、フィニッシュライン直前で三谷然をかわし、わずか0.026秒差という信じられないほどの僅差で勝利を収めました。荻原羚大も僅差で3位に入り、日本での激戦が再び繰り広げられました。
三谷がホールショットを再び奪いましたが、荻原と池上も好スタートを切り、レース序盤での三谷の独走を許しませんでした。7番グリッドからスタートした池上は2位に浮上し、荻原と共に三谷に追いつくと、このトップ3は早くもレース序盤で4秒のリードを築きました。
レース1同様、日本人トリオの間でトップの座が周回ごとに入れ替わる展開となりました。三谷、池上、荻原の3人の間には全く差がつかず、残り3周になるまでこの状況が続きました。しかし、ここで池上が11コーナーでミスを犯し、1秒のタイムロスを強いられましたが、その差はわずか1周で埋まり、最終周に入ると再び3人による優勝争いの様相を呈しました。
三谷が最終周のほとんどでリードを保持していましたが、11コーナーで池上が仕掛けてきました。三谷は懸命に防戦し、池上が一時的にリードを奪ったものの、11コーナーを抜ける際には三谷が再びトップに立ち、これで勝負は決まったかと思われました。12コーナーと13コーナーでは現実的に追い抜きは難しく、あとはフィニッシュラインまでのドラッグレース勝負に持ち込まれました。三谷を先頭に、池上、荻原と続きましたが、ビクトリーコーナーからの素晴らしい立ち上がりとスリップストリーム効果を活かした池上が三谷をかわし、ATCで初勝利を飾りました。
もてぎでの上位3人による激闘の8秒後にフィニッシュしたのは、高平理智でした。両レースとも16番手からのスタートながら、母国でダブルトップ5を達成しました。高平にとっては物足りない結果だったかもしれませんが、堅実な努力の成果と言えます。そのすぐ後ろには、素晴らしい走りを見せたワイルドカード参戦の飯高新悟が続きました。日曜のレースでフロントローからのスタートと5位獲得を果たし、見事なデビュー戦を飾った飯高は、表彰台からわずか8秒差でのフィニッシュでした。
ファリス・ハフィはレース1では転倒し、レース2では6位を獲得しました。ハフィと7位のキアティサック・シンハポンはほぼ同時にフィニッシュラインを通過しました。竹本倫太郎、レヴィ・ルッソ、そしてアーチー・シュミットがレース2のトップ10を締めくくりました。
これで日本でのレースは終了です。三谷は高平に71ポイントの大差をつけて母国を後にします。誰もが心待ちにする次回のレースはタイで開催されます。そこで2024年のカップ優勝者が決まる可能性があります。
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