荻原、シュミットを抑えて優勝、三谷が2024年王座を獲得
荻原は、ウェットコンディションで見事な走りを見せ、初表彰台を飾ったシュミットとシンハポンを抑えて勝利を収めました。そして、4位フィニッシュの三谷がタイトルを獲得しました。
2024年IDEMITSUアジアタレントカップのチャンピオンが決定しました。ウェットコンディションのブリラムで行われたレースで4位に入賞した三谷然が、見事タイトルを獲得しました。12周にわたるレースは、完璧なパフォーマンスを見せた荻原が制し、2位につけたアーチー・シュミットの追撃をかわして優勝。3位にはタイの地元のヒーロー、キアティサック・シンハポンが入り、オーストラリア人ライダー、シュミットと共に自身初となる表彰台を獲得しました。
荻原は、レース1と同様に、1コーナーで安定したホールショットを決め、三谷は早々に2位に入りました。日本人デュオが序盤から集中して素晴らしいペースを刻む中、シンハポンが追撃をリード。そこにオーストラリアのライダー2人、シュミットとリッキー・ヘンリーが表彰台争いに加わりましたが、ヘンリーは12コーナーでの小さなクラッシュにより、トップ3入賞の希望が絶たれました。
その後、表彰台を巡り4人のライダーが争うことになります。荻原が三谷をリードする中、シュミットが終盤にチャンピオン候補を抜き去り、シンハポンもシュミットの後に続き三谷を抜かして3位に浮上。この時、タイのファンは興奮に満ちていました。
三谷は表彰台を狙ってプッシュしていましたが、8コーナーを出る際に転倒をかろうじて回避。そこからは、表彰台争いを断念し、4位に落ち着きましたが、この結果はタイトルを確実にするには十分なものでした。シュミットは終盤に自己ベストタイムを更新しながら荻原に1秒以内まで迫りましたが、荻原はシーズン2勝目の獲得を守り切りました。初の表彰台を獲得したシュミットとシンハポンに続き、三谷が4位でフィニッシュし、2024年のATCチャンピオンに輝きました。
高平理智は表彰台争いには加われず5位でフィニッシュし、シーズン残り2戦を前に総合3位に後退しました。レース1の勝者であるキアンドラ・ラマディパは6位、ワイルドカード参戦のノプルットポン・ブンプラウェットが7位でフィニッシュし、サルタク・チャバン、⽵本倫太郎、アルフォンシ・ダキューガンがトップ10に入賞しました。
こうして、三谷は見事、新チャンピオンとしてタイを後にします。三谷はATCタイトルを獲得した5人目の日本人ライダーとなりました。来週末には、マレーシアで2024年の最終戦が控えています。
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