0.010秒の僅差でプラタマが荻原を破り、9回目の優勝
カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで開催された2023年イデミツ・アジア・タレントカップ(IATC)最終戦レース2は、ヴェダ・エガ・プラタマが見事9回目の優勝を果たし、荻原羚大がわずか0.010秒差の2位でフィニッシュする大接戦となりました。3位でフィニッシュした小田喜阿門も見事な戦いぶりをみせ、総合ランキング2位を獲得しました。
シーズンを通して好調をキープしてきたプラタマは、ポールポジションから見事にスタートを切り、荻原が直後の2番手、3列目からスタートしたヂャクレファット・ピューティサンが3番手につけました。
首位グループと後方集団との開きがあまりない状況でしたが、その後すぐにプラタマと荻原によるトップ争いになりました。小田喜、江澤伸哉も粘りましたが、トップ2に迫るペースを維持できませんでした。
レース1と同様、決着がついたのは最終ラップの最終コーナーでした。荻原がプラタマのインを突きましたが前に出ることはできず、横並びのままフィニッシュラインへ。プラタマが9回目の優勝を勝ち取り、荻原は0.010秒という僅差で2位となりました。
小田喜が3位争いを勝ち抜いたのも最終コーナーでした。最後の2周で3位争いに浮上した高平理智は江澤を破って4位でフィニッシュ。三谷然は6位、ファリス・ハフィ、マリアノス・ニコリス、ピューティサン、ハマド・アル・ソーシがトップ10入りを果たしました。グリッド上でのエンジンストールにより、最後尾からのスタートとなったアル・ソーシは見事な追い上げをみせました。
カタール大会が終了し、2023年のシーズンが幕を閉じました。すばらしいバトルが繰り広げられ、プラタマが見事に優勝を飾りました。選手全員を祝福するとともに、2024年に向けて期待が膨らみます。