ウエットコンディションの中、小田喜が江澤を一騎打ちで制す
2023年イデミツ・アジア・タレントカップ(IATC)第5戦のレース1が、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催されました。
雨が降る中、小田喜阿門がファイナルラップでライバルの江澤伸哉を下し、0.2秒差でシーズン初優勝を果たしました。ヂャクレファット・ピューティサンは3位でフィニッシュ。ヴェダ・エガ・プラタマは、トップを走っていた2周目でクラッシュを喫し、ポイントを得られませんでした。
高平理智はポールポジションから順調にスタートを切りましたが、第1コーナーのブレーキングポイントで江澤に抜かれました。プラタマは2周目の序盤で首位に立つも、第4コーナーを過ぎたところでクラッシュを喫し、フロントエンドの損傷によりリタイアを余儀なくされました。今シーズン6勝を挙げているプラタマにとって、悔しい結果となりました。
その後も激しい首位争いが繰り広げられました。コンディションが回復しつつある中で激しくプッシュする選手が増え、マリアノス・ニコリス、三谷然、地元出身のファリス・ハフィ、ポールシッターの高平がクラッシュ。首位争いは、最終的に小田喜と江澤の一騎打ちとなりました。
第15コーナーでハイサイドになりかけた江澤は、なんとか持ちこたえて首位でファイナルラップに突入し、バックストレートまで小田喜を寄せつけませんでした。しかし、最終コーナーのブレーキングポイント直前で小田喜が首位を奪い、インサイドから抜き返そうとする江澤をかわして、昨年の開幕戦以来の勝利となりました。江澤は今シーズン3回目の2位、ピューティサンは3位でフィニッシュしました。
荻原羚大は4位、ハマド・アル・ソーシは5位でフィニッシュし、レヴィ・ルッソ、チェシー・メイランドリ、キアティサク・シンハポン、サルタク・チャバン、アディ・プトラがトップ10入りを果たしました。
今シーズンは残り3レース。プラタマが総合ランキング首位をキープし、小田喜は55ポイント差で2位につけています。レース2でプラタマが50ポイントリードすればチャンピオンが確定しますが、十分な点差がなければチャンピオン争いは最終戦のカタールに持ち越しとなります。
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