ハキム・ダニッシュが第4戦で勝利をつかみ、タイトル獲得へ最後の一歩を決める
4人のライダーたちで競われた最終コーナーでの優勝をかけた争いは、ヴェダ・エガ・プラタマと彌榮郡のレース1での表彰台獲得で幕を閉じました。
MotoGP世界選手権第17戦タイGPにて開催となったイデミツ・アジア・タレント・カップ(IATC)のレース1にて、激しい優勝争いが見られました。今季3度目の優勝を飾ったハキム・ダニッシュが25ポイントを獲得し、ランキングトップに返り咲きました。同時にヴェガ・エガ・プラタマと彌榮郡がわずか0.2秒の差でチェッカー受け表彰台を獲得しました。
ポイントリーダーとしてレース1を迎えた江澤伸哉は8番グリッドからのスタートとなり、よいスタートを決める必要がありましたがうまくいきませんでした。前大会にて優勝した江澤でしたが、オープニングラップの3コーナーで小田喜阿門が転倒。回避をしたため15番手にポジションを落とすこととなりました。
プラタマ、ポールシッターのカーター・トンプソン、彌榮、そしてダニッシュはすばらしいペースで後続を引き離し、4台のトップ争いが見られました。15番手から追い上げた江澤は5番手まで復帰しましたが、第2グループのトップに立った時点で表彰台への望みは絶たれてしまいました。
そして予想通りに優勝争いは大接戦となりました。4人のライダーたちがトップ争いを繰り広げ、プラタマが最終ラップでトップに躍り出ました。12コーナーで勝負に出ると思われたところ、ダニッシュは10コーナーでインに飛び込み、最終コーナーでは3人のライダーのサイドバイサイドの戦いとなりました。ダニッシュがわずか0.046秒の僅差でプラタマを制し優勝を勝ち取り、彌榮は見事トンプソンを抑え込み表彰台を獲得しました。
マリアノス・ニコリスが最終コーナーで江澤から5位を奪い返し、江澤は6位、ファレス・プトラ、ヂャクレファット・ピューティサン、レイカット・ファディラ、そしてタナコーン・ラカーンがトップ10入りを果たし、ライダーたちは日曜日の朝に行われるレース2を迎えることとなりました。今大会にてダニッシュと江澤のタイトル争いは11ポイント差に広がりました。次戦のイデミツ・アジア・タレントカップはブリーラムにて現地時刻9時から開始となります。