表彰台をかけた激戦で、小田喜阿門が初勝利
日曜日に開催されたIDEMITSU Asia Talent Cupのレース2。2番手争いの激しい戦いが繰り広げられ、小田喜阿門が後半に追い上げ、IATCでの初勝利をあげました。小田喜のスリップストリームに入った集団にはワイルドカードで地元カタール出身のハマド・アル・ソーシが2位、ヴェダ・エガ・プラタマ(インドネシア)が3位でフィニッシュしました。
レース1より好調なスタートを切った小田喜は、ハキム・ダニッシュ(マレーシア)にホールショットを奪われますが、9人のトップ集団のバトルが繰り広げられました。
周回を重ねるにつれ、レース1でのクラッシュの影響からか、カーター・トンプソンのペースが若干落ち始めると、小田喜、プラタマに、ファステスト・ラップで追いすがるマハド・アル・ソーシが加わったトップ集団の争いとなりました。
ルーキー小田喜はプラタマに追い上げられますが、プラタマがバランスを崩したことで順位を落とし、2人の差が開きました。
接戦を切り抜けた小田喜はアクセル全開で見事なIATC初勝利をあげ、2位でフィニッシュしたアル・ソーシは初の表彰台獲得となりました。順位を落としたプラタマは3位を死守し、表彰台登壇を果たしました。
彌榮郡は0.01秒単位の差で惜しくも4位、ダニッシュは5位でフィニッシュしました。レース1で勝利をあげた江澤伸哉は6位、再びトップ集団に戻ったカーター・トンプソンが7位でチェッカーフラッグを受けました。ヂャクレファット・ピューティサンはわずかミリ秒差で8位でフィニッシュしました。
後半、堅調だった若松怜はトラックリミット違反によりロングラップペナルティーを受け、9位でフィニッシュしました。
トップ10入りを争うし烈な戦いはマリアノス・ニコリス(オーストラリア)が制しました。
ルサイル・インターナショナル・サーキットで開催されたIATCは見事なレースでの開幕戦となりました。次戦はインドネシアのマンダリカ・インターナショナル・サーキットで2週間後に行われます。