加藤大翔、FRMEC最終戦でルーキー1位!自身初のクラス優勝を達成
2025年2月27日、フォーミュラ・リージョナル中東選手権(FRMEC)に参戦している加藤大翔(かとう・たいと)選手が、最終戦となるカタール・ルサイル国際サーキットで開催された第5戦レース1に出場、ルーキー勢1位(総合7位)でフィニッシュし、このシリーズで初めて表彰台の頂点に立ちました。

FRMECは1大会3レースのフォーマットで開催されます。スターティングポジションは、レース1が予選1の最速タイム順、レース2が予選のトップ10選手によるリバースグリッド、レース3が予選2の最速タイム順となっています。
水曜日に行われたフリープラクティスでは、加藤選手は10番手、ルーキー勢では4番手につけ、公式予選ではトップ10入りを目指して挑みました。
木曜日の予選では、ルーキー勢3番手、全体7番手のタイムを記録し、好位置を確保しました。
決勝レース1:7位(ルーキー1位)
スターティンググリッド:7番手
同日に行われたレース1では、7番グリッドから上位進出を狙いました。スタートでは素晴らしい蹴り出しを見せ、第1コーナーのアウト側から一気に5番手に並びましたが、ライバルも譲らず、コース外へ押し出される場面がありました。しかし、加藤選手は冷静にリカバリーし、スタート時の順位である7番手で戦線復帰しました。その後、8番手のBedrin選手を抑えながら、6番手のDeligny選手の後ろでチャンスを待ちました。
3周目にはセクター2でイエローフラッグが出され、Stack選手がグラベルにストップしたため、セーフティカー(SC)が導入されました。再スタート後、上位で接触が発生し、加藤選手は6番手に浮上しました。2番手から7番手までが接近戦を繰り広げる中、トップのウゴチュク選手が逃げる展開となりました。
加藤選手は、第1コーナーでオーバーテイクを試みましたが、無理をせず順位を維持しながらタイヤマネジメントに努めました。しかし、翌周には7番手のBedrin選手が第1コーナーでインを突き、サイド・バイ・サイドのバトルに持ち込まれ、7番手に後退。その後、中村仁選手にも先行を許しました。
後半に向けてタイヤを温存しながらペースを取り戻し、Al Dhaheri選手をオーバーテイクして7番手に浮上。6番手のLe選手に迫りましたが、チェッカーフラッグを受け、総合7位でフィニッシュ。ルーキー勢では1位となり、このシリーズで初めて表彰台の頂点に立ちました。
決勝レース2:6位(ルーキー3位)
スターティンググリッド:4番手
同日夜には、ナイトレースとしてレース2が開催されました。リバースグリッド方式により、加藤選手は4番グリッドからスタートしました。
好スタートを切り、第1コーナーでは4番手にポジションをキープしましたが、第2コーナーでアウト側から加速してきたりー海夏澄選手に抜かれ、5番手に後退。その後、ペースが上がらず、Deligny選手とBeeton選手にも先行を許し、7番手までポジションを落としました。
さらに、Giltaire選手がホームストレートでスリップストリームを利用して第1コーナーのインを突き、加藤選手は8番手まで順位を下げる厳しい展開となりました。
しかし、その後Beeton選手が接触によるスピンで順位を落としたため、加藤選手は7番手に浮上。さらに、第1コーナーでDeligny選手と接戦を繰り広げ、アウト側から果敢に攻めました。第2コーナーではサイド・バイ・サイドで攻め込み、第3コーナーでも横並びのままバトルを展開。第4コーナーではアウト側からの加速でオーバーテイクを成功させ、6番手へ浮上しました。
その後、前を走る山越陽悠選手、りー海夏澄選手と3台による激しいバトルを展開。加藤選手は、りー選手をオーバーテイクし5番手に浮上しました。
さらに、3番手を走行していた山越選手がトラブルで順位を落としたため、加藤選手は4番手へとポジションを上げました。しかし、Deligny選手とBedrin選手との接戦が続き、最終的には6位でフィニッシュ。ルーキー勢では3位となりました。
加藤選手は、最終戦で着実な走りを見せ、シリーズを通じて大きな成長を遂げました。今後の活躍が期待されます。
決勝レース3:12位(ルーキー6位)
スターティンググリッド:11番手
加藤選手はFRMEC最終レースを11番グリッドからスタートしました。またもや厳しいオープニングラップとなり、1周目を終えた時点で14番手にまで順位を落とし、2周目にはさらに順位を下げて15番手、5周目には16番手まで順位を落としました。
しかし、再び巻き返しを図り、着実に順位を上げて総合12位にまで上り詰めてチェッカーフラッグを受け、フォーミュラ・リージョナル中東選手権の初シーズンを締めくくりました。











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