Race 3
FRMEC 2025
Round 4

FRMEC第4戦、加藤大翔はレース3で6位入賞

ae Yas Marina Circuit

2025年2月14〜16日、フォーミュラ・リージョナル中東選手権(FRMEC)に参戦している加藤大翔(かとう・たいと)選手が、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催された第4戦レース3で6位に入賞しました。レース1は11位、レース2は12位でフィニッシュしました。

FRMEC第4戦、加藤大翔はレース3で6位入賞

予選1:7位、予選2:7位

加藤選手は、14日の午前中に行われた公式練習を5番手で終え、午後の予選1は7位、予選2も7位で終えました。

予選を終えて加藤選手は次のように語りました。

「前回の第3戦でエンジン交換をしてからパワー不足を感じており、今回も改善されませんでした。しかし、走行している感覚としては調子が良く、練習の時からしっかりとマシンを操れている手応えがありました。予選1ではアウトラップからステアリングの振動が激しく、かなり乗りにくい状況でしたが、アタック自体は悪くなかったです。2回目のアタックの途中にエンジンのパワーが落ちてしまいましたが、その原因は特定できました。予選2ではウォームアップ中に赤旗中断になってしまいましたが、ステアリングなどの問題はなく、集中して挑めました。アタックはほとんどミスなく決めることができ、結果は7位でしたが、自分としては満足のいく走りができたと感じています。」



決勝レース1:11位

スターティンググリッド:7番手

2回の予選でともに7番手タイムを記録した加藤選手は、レース1を7番手からスタートし、2度のセーフティカー(SC)が導入される波乱の展開の中、最終的に11位でフィニッシュしました。

加藤選手はレース1について次のようにコメントしています。

「ドバイの第3戦に比べると気温が低く、ロングランでのタイヤの摩耗はそこまで心配していませんでした。スタートは悪くなく、ポジションをキープして最速ラップを終えましたが、あまりペースが良くないことはすぐに感じ取りました。2周目にSCが入り、後続との差が縮まったことで、再開後に1ポジション落としてしまいました。その後もペースが上がらず、厳しいレース展開になりました。ディフェンスを続け、10位以内を目指しましたが、最終的に11位でフィニッシュし、トップ10のペースにはついていけませんでした。」



決勝レース2:12位

スターティンググリッド:11番手

レース1の結果により、レース2は11番グリッドからのスタートとなりました。レース中には再びSCが導入される展開となり、加藤選手は最終的に12位でフィニッシュしました。

加藤選手はレース2について次のように語っています。

「レース1がかなり厳しい展開だったので、レース2も同様に厳しくなるだろうと予想しながら挑みました。レース1の反省を踏まえ、マシンのセットも少し調整しました。スタートは良く、1周目に2ポジション上げることができました。マシンのフィーリングも悪くはなかったのですが、レース1同様、ペースが上がらず、抜かれる展開となりました。レース1、レース2ともにストレートで抜かれ、全く抵抗できなかったのが非常に悔しかったです。タイヤのデグラデーションが進んだ後半には、周りの選手に比べてペースの落ち幅が少なく、ラストラップでは全体のトップタイムを記録できたのは良い点でした。後半のペースは良かったので、レース3に向けた課題は前半でした。タイヤが摩耗していない序盤はエンジン差が大きく出るため、そこでいかにポジションを守り、後半の勝負につなげるか、戦略を練りました。」



決勝レース3:6位

スターティンググリッド:7番手

週末最後のレースでは、開幕戦と同様の力強い走りを見せ、1つ順位を上げて6位でフィニッシュし、今季2番目の成績となりました。

加藤選手はレース3について次のようにコメントしました。

「レース1、レース2がよく似た展開だったため、レース3ではポジションを落とさずにチェッカーを受けることを課題にしました。スタートはあまり良くなく、1つポジションを落としてしまいましたが、レース1、レース2の反省を活かし、前半戦でタイヤをしっかり使いながら精一杯走りました。良いオーバーテイクもでき、ポジションをキープしていきました。展開にも恵まれ、1つ順位を上げた直後にSCが入りました。その後SCが長引き、2回目のSCが解除されたのはファイナルラップ直前でした。ファイナルラップは大混戦となりましたが、なんとかポジションを守り6位でチェッカーを受けました。レース1、レース2は厳しい戦いだったので、レース3で自分の力を出し切り、6位で終えることができたのはとても嬉しかったです。」



FRMEC最終戦はカタールで開催

加藤選手は2023年、HRS(ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿)を首席で卒業し、スカラシップを獲得。翌2024年にはHondaの育成プログラム「ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」に加入し、フランスF4へ初参戦。見事シリーズチャンピオンに輝きました。

2025年はフォーミュラ・リージョナル欧州選手権(FRECA)に向けた準備として、FRMECに参戦中。世界の有望な若手ドライバーと競い合いながら、さらなる成長を目指しています。

FRMEC最終戦となる第5戦は、2025年2月26~28日にカタール・ルサイル国際サーキットで開催予定です。



Taito Kato
Taito Kato 89
ART GRAND PRIX
レースレビュー
「大会を通してペースが上がらず、厳しい週末となりましたが、結果以上に内容はとても良かったと感じています。特に予選とレース3では自分の力を出し切り、ミスも少なく納得のいく走りができたので満足しています。フラストレーションを感じることも多かったですが、今しかできない貴重な経験を積んでいると実感し、自分にできることを最大限に取り組みました。自分の力だけではどうにもできないこともありますが、チームの皆と協力しながら、次戦では少しでも上位を目指せるよう準備を進めていきます。今大会も応援ありがとうございました。」

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©Dutch Photo Agency


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