Race 3
FRMEC 2025
Round 3

加藤大翔、安定した走りでFRMECランキング10位に浮上

ae Dubai Autodrome

フォーミュラ・リージョナル中東選手権(FRMEC)に参戦中の加藤大翔(かとう・たいと)選手は、2025年2月8~9日にドバイ・オートドロームで開催された第3戦に出場。レース1で9位入賞、レース2は12位、レース3は10位でフィニッシュし、シリーズランキング10位に浮上しました。

加藤大翔、安定した走りでFRMECランキング10位に浮上

予選1:8位、予選2:12位

予選を終えて加藤選手は次のように語りました。

「練習は悪くはなかったのですが、フィーリングとしてはもう少しペースが欲しかったのでチームと協力し、調整を行いながら予選に挑みました。路面温度がかなり高かったので、タイヤのオーバーヒートで1周しかアタック出来ませんでした。予選1では自分のミスもあり満足のいくアタックが出来ませんでしたが、マシンのフィーリング自体は悪くなかったです。予選2に向けて少しセットアップを変更して、自分としては悪くないラップが出来ましたがタイムが伸び悩みました。しっかりとデータを見て分析します。」



決勝レース1:9位

スターティンググリッド:13番手

前大会のペナルティのため予選の8位から5つ順位を下げた13番グリッドからスタートしました。安定した走りでレースを進める中、タイヤマネジメントが鍵となる展開となり、最終的に9位(ルーキー勢の中では3位)でフィニッシュしました。

加藤選手はレース1について次のようにコメントしています。

「路面温度は予選時から更に上がり50度近くになりました。前回苦戦していたスタートはかなり改善され、今回のレースではスタートで2つポジションを上げることが出来ました。その後は自力でオーバーテイクをしていき9位まで上がったところでチェッカーフラッグを受けました。ペースはありましたが無理はせずに、(リバースグリッドで)2番手スタートになるレース2に向けてしっかりと準備をしていきました。マシンのフィーリングも良く、レース2に向けては自信を持っていましたが、レース1後にエンジントラブルが見つかり、レース2の前にエンジンを交換しました。」



決勝レース2:12位

スターティンググリッド:2番手

レース1での9位フィニッシュにより、リバースグリッド方式が採用されるレース2ではフロントロー2番手からのスタートとなりました。加藤選手は序盤から果敢に戦い、2周目に自身の最速ラップを記録しましたが、レースは最終的に他車のクラッシュの影響で赤旗終了となり、最終順位は12位となりました。

加藤選手はレース2について次のように語っています。

「レース1ではマシンの動きはかなり良かったので自信はありましたが、ピットアウトしてすぐにパワー不足を感じました。水温センサーがトラブルを起こしていたため、グリッドで対処してもらい、フォーメーションラップでは水温は通常に戻りました。スタートの蹴り出しは悪くなかったですが、そこからが伸びず、ポジションを1つ下げてしまいました。ストレートスピードが伸びずポジションをどんどん下げていく展開となりました。」



決勝レース3:10位

スターティンググリッド:12番手

レース3では、2度のセーフティカー(SC)導入によって中断される展開となりましたが、加藤選手はこの状況を巧みに活かし、12番手からポジションを上げ、再びトップ10入りを果たしました。この結果、シリーズランキングでも総合10位に浮上しました。

加藤選手はレース3について次のようにコメントしました。

「レース3は朝のレースだったので路面温度はさほど上がっていませんでした。スタートは良く、1周目にポジションを2つ上げましたがすぐにSCが出てしまいました。ペースはレース2に比べると悪くはなかったのですが、まだ足りていないと感じました。エンジンも調整してもらいましたが、前回使っていたエンジンに比べるとパワー、トルクが無いようなフィーリングがありました。SCが2回出たためレースが出来たのは実質4周くらいでした。しっかりとポジションを上げていけたことはとても良かったです。」



加藤選手は2023年、HRS(ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿)を首席で卒業し、スカラシップを獲得。翌2024年にはHondaの育成プログラム「ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」に加入し、フランスF4へ初参戦。見事シリーズチャンピオンに輝きました。

2025年はフォーミュラ・リージョナル欧州選手権(FRECA)に向けた準備として、FRMECに参戦。世界の有望な若手ドライバーと競い合いながら、さらなる成長を目指しています。



Taito Kato
Taito Kato 89
ART GRAND PRIX
レースレビュー
「今大会のレースはかなり学びの多い週末となりました。課題点も沢山ありましたが、さらにレベルアップするために大切なことなのでしっかりと改善していけるように準備していきます。かなり暑かったのでタイヤのマネジメントはとても難しかったですが、とても良い経験になりました。トラブルやペース不足の中でも冷静にレースを運べたのは収穫でした。さらにレベルアップして次戦に挑めるようにチームとコミュニケーションをしっかりと取っていきます。今大会も応援ありがとうございました。」

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@Dutch Photo Agency


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