レース1
時折り激しく降る雨によりレース1は25分開始が遅れ、10時30分にセーフティカー先導の下フォーメーションラップが開始されました。しかし、激しく上がる水煙によって視界も不良な状態で、3周走って先導走行は中断されます。25分間の中断後、再びセーフティカー先導で全車コースイン。2周の先導走行を経て、15周に短縮されたレースが始まりました。17番手からスタートとなった岩佐歩夢は、リスタート直後に1台をパスし、次の周にもポジションを上げて15番手になります。雨脚は弱まり、少しずつコンディションは回復するものの、ハードウエットの状態は変わらず、前のクルマを抜くのが難しい状況が続き、ポジションキープが精一杯のレースになりました。厳しいコンディションのなか、15周のレースは大きなアクシデントなく終了し、岩佐は15位でフィニッシュしました。
レース2
一日中悪天候に見舞われ、F1の予選が雨により長く中断されたこともあり、レース2の開始時間は55分遅れて午後6時50分に変更されました。雨は上がっていましたが路面はウエット状態で、全車ウエットタイヤを装着してレースがスタートしました。8列目15番手からスタートした岩佐は第1コーナーでポジションを上げ、その後のストレートでもオーバーテイクを決めて1周目に12番手に上昇。4周目には前車がスピンして11番手となりました。入賞圏内までポジションを上げたい岩佐でしたが、ペースが上がらず前との差は周を重ねるごとに開いてしまいます。10周目、スピンしたマシンが出てVSC(バーチャルセーフティカー)が発動、回収に手間取り1周後にはセーフティカーが導入されました。2周に渡る先導走行後レースは再開されましたが、再開後すぐに多重クラッシュが発生し、再びセーフティカーが導入されます。先導走行中に40分のタイムリミットを超えたため、17周のレースは16周で終了。岩佐は入賞目前の11位でチェッカーフラッグを受けました。
レース1、レース2ともにウエットコンディションで順位を上げるのが難しいレースとなり、岩佐は目標としていたポイント獲得を逃す悔しい結果となりました。