岩佐歩夢が予選18番手からレース1で10位入賞。レース2での2列目3番グリッドを獲得
2021年FIA-F3選手権第7戦がロシアのソチ・オートドロームで開幕しました。シーズン最終戦となる第7戦は、当初アメリカGPのサポートレースとしてスケジューリングされましたが、コロナ禍の状況やロジスティクスのコスト面などにより、ロシアGPのサポートレースに変更されました。
初日の9月24日(金)には、フリー走行と予選、そして翌日朝の天候不良が見込まれるため急きょスケジュールが変更され、レース1が行われました。
午前8時55分から行われた45分間のプラクティスは気温16℃、路面温度18℃のコンディションで行われました。岩佐歩夢(Hitech GP)は17周を走行し、1分54秒389のベストラップで4番手となり、好調な滑り出しを見せました。
午後1時から行われた予選は、気温19℃、路面温度33℃の良好なコンディションで開始。岩佐が最初のアタック中にクラッシュしたマシンが出て、セッションは赤旗中断となり、岩佐はタイムを出すことなくピットに戻りました。再開後のアタックでは1分55秒477をマークし、全車が1回目のアタックを終えた時点では5番手につけます。
セッション終盤、2セット目のタイヤでのアタックに入った岩佐は1分55秒302とラップタイムを更新。しかし、その後のアタックではタイムを伸ばせずに終わりました。他車がコンディションのよくなった終盤にタイムアップを果たす中、タイムを伸ばせなかった岩佐のポジションは下がり、予選を18番手で終えました。
レース1
土曜日の天候が荒天と予想されたため、急きょスケジュールが変更され、金曜日の午後5時25分からレース1が行われました。岩佐は9列目18番手からのスタート。スタート直後の第2コーナーから第3コーナーにかけて、コースアウトするマシンが多発し、それらをかわした岩佐は13番手にポジションを上げました。
3周目、上位車がコースアウトとトラブルで脱落し、岩佐は11番手となります。その後、前者と1秒前後の差を保ちながら、レースは終盤になりました。16周目にトラブルでストップしたマシンによりバーチャルセーフティカー(VSC)が導入されます。VSC解除後に前との差を縮めた岩佐は、最終ラップにオーバーテイクを決めて10位に上がり、ポイント獲得を果たしました。
レース2はレース1の順位によるリバースグリッドとなるため、岩佐は2列目3番手からの好位置を獲得し、今季2勝目を目指します。