Feature Race
FIA Formula2 2023
Round 14

岩佐は4位入賞 シリーズランキング4位で23年シーズンを終える

ae Yas Marina Circuit

FIA F2選手権第14戦アブダビは11月26日(日)、今シーズン最後のレースとなるフィーチャーレースを迎えました。

岩佐は4位入賞 シリーズランキング4位で23年シーズンを終える

13時15分、気温29℃、路面温度43℃のコンディションのもと、フォーメーションラップがスタートしました。3列目5番グリッドの岩佐歩夢は、スタート直後の激しいポジション争いの中で4番手に上がります。その後も接戦が続き、岩佐は第6コーナーでコースアウトしましたが、ポジションは変わらず、4番手で1周目を終えました。2周目にはいったん後続にパスされましたが、すぐにばん回し4番手を守りました。

7周目、オプション(ソフト)タイヤでスタートしていた岩佐は、アンダーカットを狙って真っ先にピットインし、タイヤ交換を行います。19番手でレースに戻ると、同様の戦略のマシンがピットインを行ったことで14周目には10番手までばん回。すでにタイヤ交換を終えた中では2番手となり、ポジションアップに成功しました。

しかし、ペースの上がらない岩佐に後続が激しく迫ってきました。20周を終え、プライム(ミディアム)タイヤでスタートしたマシンがピットインを開始。25周目に全車がタイヤ交換を終えた時点で、岩佐は3番手を走行していました。2番手とは7秒以上の差があり、後続が背後に迫る状況で、レースは終盤戦に入りました。

ペースの上がらない岩佐は、背後からの激しい攻撃をかわしてポジションを死守しますが、ペースに勝る後続に28周目と30周目にパスされ5番手にポジションダウン。しかし、ファイナルラップの33周目に3番手争いの2台によるアクシデントがあり、岩佐は4位でフィニッシュしました。

岩佐はシリーズランキング4位で23年シーズンを終え、F1参戦に必要なスーパーライセンス取得の条件をクリアしました。また、アブダビGP後に行われるF1テストでScuderia AlphaTauriのマシンをドライブすることが発表されています。


Ayumu Iwasa
Ayumu Iwasa 11
DAMS
とても厳しいレースになってしまいました。最後のレースで、チームに少なくともポディウムをもたらしたいと思っていたので残念です。スタートは悪くはなく、アンダーカットを狙った戦略もうまくいったのですが、マシンの状態がよくありませんでした。昨日のダンパーのトラブルを直した結果、今度はオーバーステアが激しい状態となり、リアタイヤがオーバーヒートして、ペースが上げられない状態になってしまいました。
シーズンを振り返ると、昨年後半のようにはうまくいかないことが多く、自分のミスやチームによるトラブルで落としたレースがあり、それがランキングに影響を与えたと思っています。終盤にチャンピオン争いには加われなかったし、最後は3位も守りきれませんでした。しかし、自分もチームもしっかり成長できたことは確かで、やるべきことはやったので、すべてがいい思い出です。
この後、F1のテストでScuderia AlphaTauriのマシンをドライブします。F1がどういう世界なのかたいへん興味がありますし、F1チームを体験すること、そしてこれまでの経験がどう活かせるのかがとても楽しみです。ただ、チームのプログラムをしっかりこなし、マイレージを稼ぐことや、自分の仕事をしっかりやることが大事だと思っています。自分ができることをきちんとやって、できる以上のことはやらないように気をつけます。
来年についてはすでに発表されているように、日本でスーパーフォーミュラを戦います。カテゴリーが変わり、いろいろアジャストしなければならないことも多いですが、目標はもちろんチャンピオンですので、シーズン序盤から戦える態勢を整えられるよう準備したいと思っています。日本での応援もよろしくお願いします



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