ウエットが混じるコンディションで波乱のレース展開に。12番手スタートの岩佐は、アタックでコースオフし13位に終わる
FIA フォーミュラ・ツー選手権 第12戦 オランダは27日(日)、フィーチャーレースを迎えました。予選12番手の岩佐歩夢(DAMS)は、6列目12番手からのスタートです。
午前10時00分、直前まで降っていた雨は上がったものの、コースにはところどころウエット箇所が残り、難しい状況となりました。気温16℃、路面温度17℃のコンディションで、セーフティカー先導によるフォーメーションラップがスタート。多くのマシンはドライタイヤを選択し、波乱が予想される展開です。まず、スタート前の加速段階で1台がコントロールを失いスピン。ローリングスタート直後のターン1で上位陣にアクシデントが発生。数台がスピン、コースオフし、セーフティカーが導入されます。岩佐はこのアクシデントを回避し、8番手で1周目を終えます。
4周目にリスタートが切られ、再開直後のターン1で岩佐は前車のインを果敢に攻めてオーバーテイクを狙いましたが、グリップを失いコースオフ。その際にアウト側のマシンと接触し、岩佐に10秒のタイムペナルティーが科されました。最後尾でレースに復帰した岩佐は、9周目にピットインしペナルティーを消化。そしてソフトタイヤからミディアムタイヤに交換し、16番手でコースに戻りました。
10周目にアクシデントが発生し、セーフティカーが導入されると、ほぼ全車がピットインを行いました。しかし、ペナルティーの影響もあり、岩佐のポジションは変わらず、16番手から追い上げとなりました。
不安定なコンディションと抜けないコースのため、前車に迫るもののなかなかオーバテイクができない状況が続き、レースは終盤戦になりました。各車タイヤが厳しくなったレース終盤の33周目、35周目、そしてファイナルラップの38周目に、ペースを保っていた岩佐はオーバーテイクを決めて13番手までばん回し、レースを終えました。
波乱の展開となったフィーチャーレースで、シリーズランキング上位陣にリタイアが続出しました。岩佐もノーポイントに終わりましたが、シリーズランキングは3位をキープしています。