3度のセーフティカーが導入される波乱のレース。岩佐歩夢は3番手スタートから好スタートでトップに立つも、ペースが上がらず5位でフィニッシュ
FIA F2選手権第9戦イギリスは9日(日)、フィーチャーレースを迎えました。岩佐歩夢は予選の順位通り2列目3番手からのスタートです。
前日の不安定な状態から天候はやや回復し、シルバーストーンは曇りとなりました。午前9時55分、気温15℃、路面温度21℃のドライコンディションでフォーメーションラップがスタート。好スタートを決めた岩佐は一気にトップに立ち、第1コーナーを通過します。しかし、その後追い上げる後続車がターン3で岩佐を押し出す形でトップを奪い返しました。後に、このオーバーテイクにはペナルティーが科されましたが、岩佐は2番手にポジションを落とし、1周目を終えました。徐々にトップとの差が開き、差が5秒以上となった7周目、コース上にマシンがストップし、セーフティカーが導入されました。岩佐を含むソフトタイヤでスタートした上位陣は一斉にピットインし、ハードタイヤに交換。ハードタイヤでスタートしたマシンはステイしたため、岩佐は7番手でレースに戻っています。
11周目に再スタートが切られましたが、リスタート時に複数台のアクシデントが発生し、再びセーフティカーが導入されました。回収作業に時間を要し、レースは15周目から再開。リスタートで前車との間合いを詰めた岩佐は、オーバーテイクを決めて6番手に浮上します。しかし、16周目のターン16で後続に押し出される形で2台にパスされ、8番手にポジションを落としました。17周目、後続にアクシデントが発生し、3度目のセーフティカーが導入されます。このタイミングで、ハードタイヤでスタートしたマシンがピットインを行い、全車がタイヤ交換を終了。岩佐は5番手で、レース終盤を迎えることとなりました。
20周目にレースが再開されましたが、岩佐はなかなかペースが上がらず後続に攻められる展開となります。23周目に後続にパスされた岩佐は6番手となり、26周目には先行車がオーバーランして5番手にポジションを回復しました。前を追うペースがない岩佐は、5番手で29周のレースをフィニッシュ。ランキングポイントを10ポイント加算しました。第9戦を終えて、岩佐は111ポイントでランキング3位をキープしています。