ウエットからドライに変わるコンディション。6番手スタートの岩佐歩夢は8位入賞でフィニッシュ
FIA F2選手権第7戦がスペイン・バルセロナのカタルニアサーキットで開催され、6月3日(土)スプリントレースが行われました。
前日に行われた予選でホンダ・フォーミュラドリーム・プロジェクト(HFDP)のドライバーとして参戦する岩佐歩夢は、マシンのパフォーマンスに手応えを感じながら4番手のタイムをマークしました。予選トップ10がリバースグリッドでスタートするスプリントレースでは、上位車のペナルティーによりグリッドが一つ繰り上がり、岩佐は3列目6番手からのスタートとなりました。
レース前に激しい雨に見舞われ、路面には水が浮く状態で、ウエットレースが宣言されました。午後2時15分、気温19℃、路面温度22℃、雨は上がった状況でフォーメーションラップがスタートしました。セーフティカー先導のフォーメーションラップを1周行い、ローリングスタートでレースが開始されました。激しい水しぶきが上がる中、し烈なポジション争いが行われ、岩佐は難しい位置取りを強いられ後続に先行を許し、ターン5では他車と接触しコースオフ。すぐにコースに戻ったものの10番手にポジションを落としました。1周目を終えると、隊列ができてポジション争いは落ち着き、10番手となった岩佐は前車に迫りオーバーテイクのチャンスを狙います。
不安定なコースコンディションでなかなか抜けない岩佐は、8周目にオーバーテイクを決めて9番手に浮上。さらにペースを上げて前に迫りますが、抜くにはいたらない状況が続きます。レース中盤に入ると路面が徐々に乾き始め、ウエットタイヤの摩耗が進み、各車苦しい状態となりました。
レース終盤の19周目、コースアウトしストップしたマシンが出て、レースが動きます。当初のバーチャルセーフティカー(VSC)導入が1周後にはセーフティカー(SC)導入に変わると、全車ドライタイヤへの交換を行うためにピットに殺到。ピットレーンは大混乱となりました。岩佐も同じタイミングでピットインし、ポジションを失わず9番手でレースに戻りました。24周目にレースは再開され、岩佐はポイント圏内の8位を狙い前車にアタックしましたが、ポジションを上げることはできず9番手で26周のレースをフィニッシュ。上位車にタイムペナルティーが科されたことで、岩佐は8位に繰り上がりました。8位入賞を果たした岩佐は、1ポイントを獲得しています。