Sprint Race
FIA Formula2 2023
Round 2

岩佐歩夢が2周目でトップに立ち今季初優勝。波乱のレースを安定した走りで制する

sa Jeddah Corniche Circuit

FIA F2選手権第2戦サウジアラビアはジェッダ・コーニッシュ・サーキットを舞台に、3月18日(土)にスプリントレースが行われました。高速の市街地コースであるジェッダは、ランオフエリアがあまりない特徴的なサーキットです。ホンダ・フォーミュラドリーム・プロジェクト(HFDP)のドライバーとして参戦する岩佐歩夢は、前日の予選は6番手。リバースグリッドとなるスプリントレースでは上位グリッド車が降格となり、2列目4番手からのスタートとなりました。

岩佐歩夢が2周目でトップに立ち今季初優勝。波乱のレースを安定した走りで制する

午後6時10分、気温26℃、路面温度35℃のコンディションでフォーメーションラップがスタート。好スタートを切った岩佐は、1台をパスして2番手で第1コーナーに入りました。首位に迫る岩佐は、2周目の1コーナーでアウト側からオーバーテイクを決めてトップに立ちました。

2周目、後方でクラッシュが発生しセーフティカー(SC)が導入されます。5周目にレースが再開され、後続に迫られる岩佐はトップを守り1コーナーをクリアしました。後続が1秒以内に迫る接近戦が続き、その差をコントロールしながら岩佐はトップをキープします。7周目に再び後続のアクシデントによりSCが導入されましたが、10周目に再スタートが切られ、岩佐は首位を保ちながらレースは後半戦となりました。

タイヤへの負荷が大きくないコースだけに、終盤戦に入っても後続は激しくプッシュして岩佐を攻め、コンマ5秒前後で迫ります。しかし岩佐はミスなく2番手との差を保ち、20周のレースでトップチェッカーを受け、今シーズン初優勝を飾りました。

岩佐はスプリントレースで初めての勝利となり、F2通算3勝目で10ポイントを獲得しました。


Ayumu Iwasa
Ayumu Iwasa 11
DAMS
今シーズンの1勝目を獲得できてうれしいです。レース全体で非常に苦しい状況が続き、最後まで守り切っての勝利でした。マシンのスピードに関しては、全く余裕はなく、後続に比べて劣っているのが分かっていたので、ペースをコントロールしていました。具体的にはセクター1でペースを落とし、比較的速いセクター2、3で引き離すプランで、なんとか抜かれずにすみました。昨シーズンのアブダビに似た展開となり、あの時の経験を活かせたと思います。苦しいながらも得た勝利は、自分にとっても、チームにとっても大きな自信となる、今後に向けてとてもポジティブなものです。フィーチャーレースに向けて、スピード不足を補うマシンの改善は必要ですが、ストラテジーを含めポジティブに臨み、一つでも上のポジションでフィニッシュできるようがんばります



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