午後1時、気温30℃、路面温度41℃のコンディションの下、フォーメーションラップがスタートしました。ポールポジションからスタートした岩佐は加速がつかず、第1コーナーまでに2番手スタートのマシンに先行されましたが、第1~2コーナーのポジション取りでトップを奪い返し、1周目を終えました。その後、後続は1秒以内に迫りますが、岩佐は首位を守ります。7周目、今シーズンのチャンピオンであるフェリペ・ドルゴヴィッチが2番手に上がり、岩佐の背後に迫りました。
9周目、ソフトタイヤでスタートした岩佐はタイヤ交換のためにピットイン。次周にドルゴヴィッチもピットインし、岩佐の背後でレースに戻り、岩佐は同じ戦略のマシンのなかでトップを死守しました。
2番手のドルゴヴィッチは、常に1秒前後の差で岩佐にプレッシャーをかけ続けました。レース後半に、異なる戦略のマシンがピットインし、ポジションは徐々に上がりますが、背後から迫られる状況は変わらず、緊迫したレースが続きます。
26周目、すべてのマシンがピットインを終え、岩佐はトップに立ちました。2番手のドルゴヴィッチとの差は1秒で、毎周ストレートエンドでのアタックからポジションを死守する展開となり、レースは終盤戦となりました。31周目と最終ラップのターン8~9で2台は激しいサイドバイサイドの戦いとなりましたが、岩佐はポジションを守り切り、トップでチェッカーフラッグを受けました。
今シーズン2勝目を挙げた岩佐は、ポールポジションの2ポイントと優勝の25ポイントを加え、シリーズポイントは合計141ポイントとなり、ランキング5位に上昇して2022年シーズンを終えました。