7番手スタートの岩佐歩夢、波乱のレースで3位フィニッシュもレース後の車検で無念の失格に
FIA F2選手権第13戦イタリアは11日(日)、フィーチャーレースを迎えました。予選7番手の岩佐歩夢は、4列目7番手からのスタートです。
前のF3終了が遅れ、F2は予定より14分遅れの午前10時19分にフォーメーションラップがスタートしました。気温22℃、路面温度28℃のドライコンディションです。ポールポジションのマシンが大きく出遅れ混乱のスタートとなりましたが、好スタートを切った岩佐は5番手にポジションを上げて第1コーナーを通過。後続に多重クラッシュが発生し、1周目からセーフティカーが導入されました。6周目にレースが再開されると、ペースの上がらない岩佐は第1コーナーで後続にパスされ6番手。その後抜き返しに攻めた第4コーナーのシケインでショートカットを余儀なくされ、ポジションを戻す間の隙をつかれて7番手にダウンします。7周目、後続のアクシデントにより再びセーフィティカーが導入されました。岩佐はすぐに反応してピットインしタイヤ交換を行い、ポジションを上げることに成功します。3周に渡るセーフティカー先導走行の後、バリアの修復のためにレースは赤旗中断となりました。
10周目にセーフティカー先導でレースが再開され、11周目にローリングスタートによりリスタートが切られます。4番手の岩佐は、先行2車がピットインを行っていないため、実質2番手です。しかしペースが上がらない岩佐はすぐに第1コーナーで後続にパスされ5番手にポジションを落としました。スプリントレース同様、マシンに苦しむ岩佐は先行車との差が広がり、後続は背後に迫る厳しい展開となり、レースは後半戦になりました。徐々にペースを取り戻す岩佐は、後続の激しいプッシュから必死にポジションを守ります。20周目、26周目に先行車がピットインし、岩佐は3番手に上がりチェッカーフラッグを目指しました。29周目に自己ベストのラップを出してポジションをキープした岩佐は、3番手で30周のレースを走り切り、前戦オランダに続きフィーチャーレースでの表彰台に上がりました。
しかし、レース後の車検でマシンのフロアに違反を指摘され、岩佐は失格処分となりました。
岩佐はイタリア戦では0ポイントに終わり、ランキング9位で最終戦を迎えることになりました。最終戦は11月18~20日、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行われます。