Feature Race
FIA Formula2 2022
Round 13

7番手スタートの岩佐歩夢、波乱のレースで3位フィニッシュもレース後の車検で無念の失格に

it Autodromo Nazionale Monza

FIA F2選手権第13戦イタリアは11日(日)、フィーチャーレースを迎えました。予選7番手の岩佐歩夢は、4列目7番手からのスタートです。

7番手スタートの岩佐歩夢、波乱のレースで3位フィニッシュもレース後の車検で無念の失格に

前のF3終了が遅れ、F2は予定より14分遅れの午前10時19分にフォーメーションラップがスタートしました。気温22℃、路面温度28℃のドライコンディションです。ポールポジションのマシンが大きく出遅れ混乱のスタートとなりましたが、好スタートを切った岩佐は5番手にポジションを上げて第1コーナーを通過。後続に多重クラッシュが発生し、1周目からセーフティカーが導入されました。6周目にレースが再開されると、ペースの上がらない岩佐は第1コーナーで後続にパスされ6番手。その後抜き返しに攻めた第4コーナーのシケインでショートカットを余儀なくされ、ポジションを戻す間の隙をつかれて7番手にダウンします。7周目、後続のアクシデントにより再びセーフィティカーが導入されました。岩佐はすぐに反応してピットインしタイヤ交換を行い、ポジションを上げることに成功します。3周に渡るセーフティカー先導走行の後、バリアの修復のためにレースは赤旗中断となりました。

10周目にセーフティカー先導でレースが再開され、11周目にローリングスタートによりリスタートが切られます。4番手の岩佐は、先行2車がピットインを行っていないため、実質2番手です。しかしペースが上がらない岩佐はすぐに第1コーナーで後続にパスされ5番手にポジションを落としました。スプリントレース同様、マシンに苦しむ岩佐は先行車との差が広がり、後続は背後に迫る厳しい展開となり、レースは後半戦になりました。徐々にペースを取り戻す岩佐は、後続の激しいプッシュから必死にポジションを守ります。20周目、26周目に先行車がピットインし、岩佐は3番手に上がりチェッカーフラッグを目指しました。29周目に自己ベストのラップを出してポジションをキープした岩佐は、3番手で30周のレースを走り切り、前戦オランダに続きフィーチャーレースでの表彰台に上がりました。

しかし、レース後の車検でマシンのフロアに違反を指摘され、岩佐は失格処分となりました。

岩佐はイタリア戦では0ポイントに終わり、ランキング9位で最終戦を迎えることになりました。最終戦は11月18~20日、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行われます。


Ayumu Iwasa
Ayumu Iwasa 17
DAMS
マシンにペースがなく、ディフェンスに終始し非常に苦しいレースしたが、戦略的にうまくいって3番手でフィニッシュできたことはポジティブな結果だと思っています。残念ながら、レース後の車検でフロアのプランクの厚さが足りず、失格となってしまいました。昨日も車高が2mm下がっていて、フィーチャーレースでも同じような状態だったようで、それらが失格になった原因だと思われます。たぶん予選でのクラッシュで、モノコックに支障が出てそのようになったと思われますが、詳しい原因はこれからチェックします。
結果はとても残念なものでしたが、レースに向けてはポジティブな面も多いので、最終戦に向けてチームとしっかり準備して臨みたいと思います


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