3度のSCと赤旗中断の波乱レースで、5番手スタートの岩佐歩夢は3位表彰台を獲得。シリーズランキングは6位に浮上
FIA F2選手権第12戦オランダは4日(日)、フィーチャーレースを迎えました。予選5番手の岩佐歩夢は、3列目5番手からのスタートです。
午前10時20分、気温21.4℃、路面温度21.7℃のドライコンディションでフォーメーションラップがスタートしました。好スタートを切った後続に先行を許した岩佐ですが、第1コーナーで先行車がコースアウトし5番手のポジションをキープしました。コースアウトしたマシンがコースに復帰した後に再びコースアウトしてバリアに激突し、セーフティカー(SC)が導入されます。2周にわたるSCの先導走行の後、バリア修復に時間を要するためレースは赤旗中断となり、全車4周を走行後ピットへ戻りました。
破損したバリアの交換作業のためおよそ20分間レースは中断され、5周目からSCの先導の後、ローリングスタートでレースは再開されました。10周を終えソフトタイヤでスタートしたマシンのピットインが始まり、岩佐も13周目にピットインしハードタイヤに交換しました。12番手でレースに戻った岩佐は、同じ戦略のマシンと激しいバトルを展開しポジションを上げ、同じ戦略を採るマシンのなかでは4番手に浮上します。その後先行する1台がピットインし、岩佐は10番手となりました。
10番手走行中の18周目、コースアウトしストップしたマシンが出て再びSCが導入されました。4周に渡る先導走行後、22周目にレースが再開されますが、先頭車の加速が鈍く、後続車が混乱しアクシデントが発生。岩佐の周辺で数台がクラッシュし、3度目のSCが導入されました。岩佐はこのアクシデントをかわしポジションを9番手に上げています。26周目にレースが再開されると、まだタイヤ交換を行なっていないマシンのピットインが始まり、29周目に全車がピットインを終えた時点で岩佐は3番手となりました。
2番手の背後1秒以内に迫る岩佐ですが、追い抜きが難しいコースでなかなかオーバーテイクすることができずに周回を重ねます。最後まで果敢に攻めてポジションアップを狙った岩佐ですが、レースは1時間のタイムリミットとなり38周で終了。岩佐は3番手でフィニッシュし、今シーズン5回目の表彰台を獲得しました。このレースで15ポイントを加算した岩佐は、トータル114ポイントとなりシリーズランキング6位に上昇しています。