ポールポジションスタートの岩佐歩夢はスタートで出遅れ3位フィニッシュ。2戦連続の表彰台獲得で、シリーズランキングは7位に浮上
FIA F2選手権第10戦ハンガリーは31日(日)、フィーチャーレースを迎えました。岩佐歩夢は予選トップでポールポジションからのスタートです。
朝方の雨は上がり、フォーメーションラップがスタートする午前11時35分には厚い雲に覆われながらも気温19℃、路面温度27℃のドライコンディションとなりました。
スタート後の加速が鈍った岩佐は、第1コーナーまでに1台に先行され、第1コーナーでアウトから来たマシンにも先行を許し、3番手で1周目を終えました。ポジションばん回を狙い前車を攻める岩佐ですが、なかなかオーバーテイクできず、接近した状態で周回を重ねます。
9周目、ソフトタイヤでスタートした岩佐はピットインしタイヤ交換を行いました。タイヤ戦略はほぼ半分半分に分かれたレースとなり、同じ戦略のマシンがピットインを終えた12周目時点で、岩佐は13番手、ピットインを終えたなかでは3番手となりました。積極的に攻める岩佐は前車との差を詰めますが、やはりオーバーテイクは難しく、ポジションは変わらずにレースは後半戦に入りました。
20周目から、ミディアムタイヤでスタートしたマシンのピットインが始まり、上位陣のピットインが終わった29周目には岩佐は3番手を走行。しかしタイヤの厳しくなった岩佐と2番手との差は4.5秒に広がっていました。苦しい状況でプッシュする岩佐は、前との差を保ちながら走行を重ねますが、ソフトタイヤに替えたマシンが勢いよく追い上げてきます。残り5周で5秒以上あった差は詰められ、ファイナルラップに入る時点では1.5秒差となりましたが、岩佐は3番手を死守して37周のレースをフィニッシュしました。
岩佐は前戦フランスのフィーチャーレースに続いて2大会連続の表彰台を獲得。ポールポジションの2ポイントと15ポイントを加え、シリーズポイントは90ポイントとなり、ランキング7位に浮上しました。