Feature Race
FIA Formula2 2022
Round 8

微妙なコンディションとペナルティーが多発で波乱の展開。4番手スタートの岩佐は7位入賞を果たす

at Red Bull Ring

FIA F2選手権第8戦オーストリアは10日(日)、フィーチャーレースを迎えました。岩佐歩夢は予選の順位通り2列目4番手からのスタートです。

微妙なコンディションとペナルティーが多発で波乱の展開。4番手スタートの岩佐は7位入賞を果たす

朝方降雨に見舞われたレッドブルリンクは、F2フィーチャーレースのスタートが近づくと青空が広がり始めました。しかし路面はウエット部分が多く、ウエットレースが宣言されてスタートの午前10時5分を迎えました。気温は14度、路面温度は22度で、ところどころ濡れた路面ながらドライ部分も多く、タイヤ選択が非常に難しい状況となりました。上位陣はウエットタイヤ、中団以下はドライタイヤを選択してスタートするマシンが多い状態で、レースが開始されました。

好スタートを切った岩佐は第1コーナーまでに2番手に浮上。その後ターン4で後続にパスされましたが、3番手で1周目を終えました。2周目にスピンしてストップするマシンが出てセーフティカーが導入されます。5周目にレースが再開されましたが、路面コンディションは急速に回復し、ドライタイヤ勢のペースが速くなりました。

ウエットタイヤで苦戦する岩佐は、6周目、7周目に立て続けに後続に先行を許し7番手にダウン。8周目にピットインし、ドライのミディアムタイヤに交換して14番手でレースに復帰しました。

レース中盤にドライタイヤでスタートしたマシンがピットインし、岩佐は16周目に9番手までポジションをばん回します。その後もポジションアップを狙いますが、接近戦のなかでなかなか抜けない状態が続き、9番手のままレースは終盤戦となりました。

レース中盤からコース外にはみ出す走行に対して警告とペナルティーが多発し、岩佐にも警告の後、終盤に5秒のタイムペナルティーが科されました。中盤以降、ペースが上がらない岩佐ですが、9番手のポジションを守り切り40周のチェッカーフラッグを受けました。レース後ペナルティーを受けた者にタイムが加算されましたが、上位にもペナルティーが多くあり、岩佐のリザルトは7位で6ポイントを獲得しました。

岩佐は今シーズントータル44ポイントとなり、シリーズランキングは13位となっています。


Ayumu Iwasa
Ayumu Iwasa 17
DAMS
非常に難しいコンディションでのスタートで、2列目4番手ということもありリスクを最小限にするためにウエットタイヤを選択しました。結果的にはドライタイヤでスタートした方がいい結果となりましたが、これについては仕方ない部分だと思っています。スタートはうまくいってポジションを上げることができました。早くにウエットタイヤが厳しくなってタイヤ交換をしましたが、タイヤをドライに替えてからのセットが外れて、かなりのアンダーステアになってしまいました。ドライにも対応できるようなウエットセットだったのですが、それが機能せずバランスが崩れた状態でのレースでした。今日の結果については、とても難しいコンディションでもあり、誰のせいでもないと思いますが、結果を獲りにいくためには、このようなレースであっても戦略的、マシン的にもっと詰めていかなければいけないと思いますので、これを経験として活かしていきたいです。
ペナルティーについては、正直納得いかない部分はあります。トラックリミットについて明確でないところがあり、自分としては3回目の警告を受けた後マージンを取って走っていました。それでもペナルティーというのはよくわかりません。次はF3でも経験のあるポールリカールなので、切り替えて臨みたいと思います



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