16番手スタートの岩佐歩夢が2位表彰台を獲得。最終周トップに迫るもわずかに届かず
FIA F2選手権第8戦オーストリアは7月2日(日)、フィーチャーレースを迎えました。岩佐歩夢は予選の順位通り8列目16番手からのスタートです。
快晴となったレッドブル・リンクは、F2フィーチャーレース開始の午前9時55分、気温は17℃、路面温度は25℃のコンディション。雨の心配はなく、タイヤ戦略がカギとなる展開が予想されました。予選上位陣はスーパーソフトタイヤでのスタートが多く、岩佐を含む中団勢はソフトタイヤを選択しピットインをレース後半に行う作戦です。
好スタートを切った岩佐は第1コーナーまでにポジションを上げて14番手に。そしてその後も3台をオーバーテイクして、1周目を11番手で終えました。6周目、上位車2台がコースアウトして岩佐は9番手に浮上。レース序盤に入賞圏内までポジションアップに成功します。9周目からスーパーソフトタイヤでスタートしたドライバーがタイヤ交換を開始し、ステイアウトの岩佐はポジションを上げ、11周目には3番手を走行。タイヤをマネジメントしながら前との差を詰めていきます。
28周目、岩佐はタイヤ交換のためにピットイン。岩佐がピットアウトするタイミングとほぼ同時に、コース上にストップするマシンが出てバーチャルセーフティカー(VSC)が発動されました。岩佐は9番手でレースに戻りましたが、その後セーフティカーが導入されると上位にも2回目のタイヤ交換を行うドライバーが出て、岩佐は6番手にポジションを上げました。
33周目にレースが再開され、フレッシュなスーパーソフトタイヤの岩佐はハイペースで追い上げを開始します。33周目、34周目と続けてオーバーテイクを決めて4番手に上がり、表彰台圏内が目前となりました。その後コース上にストップするマシンが出て2周に渡りVSCが発動されます。VSCが解除された36周目、岩佐は再びペースを上げて37周目にファステストラップをマーク。38周目、39周目にペースの落ちた上位車をオーバーテイクして2番手に上がると、トップの背後に迫りました。ファイナルラップでトップを狙いアタックしましたがわずかに届かず、0.4秒差の2番手でチェッカーフラッグを受けました。
2位とファステストラップで19ポイントを加算した岩佐はシリーズポイントを101とし、ランキング3位は変わらないものの、2位に4ポイント差と迫っています。