Sprint Race
FIA Formula2 2023
Round 6

2番手スタートの岩佐歩夢は独走で優勝を飾る。今季3勝目を挙げて10ポイントを獲得

mc Circuit de Monaco

FIA F2選手権第5戦イモラ大会は、F1同様天候を理由に中止となり、第6戦が伝統あるモナコの市街地コースで行われました。

2番手スタートの岩佐歩夢は独走で優勝を飾る。今季3勝目を挙げて10ポイントを獲得

5月25日(木)にフリープラクティス(FP)が行われ、ホンダ・フォーミュラドリーム・プロジェクト(HFDP)のドライバーとして参戦する岩佐歩夢は、トップタイムをマーク。好調さを示す幸先のよいスタートを切りました。26日(金)には予選が行われ、16分間の予選をB組(奇数ゼッケン)で走行した岩佐は、2回目のアタックでバリアに左フロントをヒットさせてタイムロス。ステアリングにダメージを負ったまま最終アタックに挑み、途中まで自己ベストを刻むものの赤旗で中断され、フラストレーションの溜まる予選となりました。B組5番手となった岩佐は、全体では9番手のポジションとなり、スプリントレースではフロントロー、2番手からのスタートとなりました。

午後2時20分、気温25℃、路面温度48℃のコンディションでフォーメーションラップがスタート。好スタートを切った岩佐ですが、ポールシッターも同様にダッシュを決め、岩佐は2番手で第1コーナーを通過しポジションをキープしました。2周目にはシケインで数台が絡むアクシデントが発生し、セーフティカーが導入。レースは6周目に再スタートが切られ、リスタートでトップの背後についた岩佐は、トラブルでペースの落ちたトップを第1コーナー手前でパスし首位に立ちました。

岩佐はタイヤマネジメントを行いながら、2番手との差をコントロールしながらトップで周回を重ねます。レース中盤、2番手がプッシュして1秒以内に迫る場面もありましたが、岩佐は安定した走りで1秒前後の差を保ち、レースは終盤戦に入りました。22周目、後方でアクシデントが発生し2回目のセーフティカーが導入。25周目の再スタートで絶妙のタイミングでダッシュを決めた岩佐は、2番手との差を広げてトップを守り、その後もハイペースで後続との差を広げていきます。

トップでチェッカーフラッグを受けた岩佐は2番手に6.6秒もの大差をつけ、独走状態で今季3勝目を挙げました。スプリントレースの優勝により10ポイントを加算し、この時点で再びシリーズランキング首位を取り戻しました。


Ayumu Iwasa
Ayumu Iwasa 11
DAMS
優勝という結果を残せたことはよかったですし、ペースがしっかりあることが確認できたことやタイヤマネジメントがうまくいったことなど、内容的にもとてもポジティブな状況であることがよいことだと思います。レース終盤にはファステストラップをとりにいくことも考えましたが、しっかり勝利を獲得することを優先させました。自分としては、予選でのミスに対して(優勝は)最低限のリカバリーであり、(これだけのペースがあるのだから)かえってミスした悔しさが大きくなっています。
フィーチャーレースは9番手からのスタートで難しいレースになるとは思いますが、今日のレースで多くのデータも得られましたし、なにより速いペースがあることも確認できたので、しっかり準備し、やるべきことをちゃんとやって順位を上げていきたいと思います 


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