岩佐歩夢、終盤の猛追もわずかに及ばず2位。F2で2度目の表彰台と初のファステストラップを獲得
FIA F2選手権第7戦が、イギリス・シルバーストーンで幕を開けました。7月1日(金)に予選が行われ、Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)のドライバーとして参戦する岩佐歩夢は、初めてのコースながら2セット目のアタックで6番手タイムをマーク。リバースグリッドとなるスプリントレースで、3列目5番手の好グリッドを得ました。
スプリントレースは小雨が降るウエットコンディションとなり、気温15℃、路面温度20℃という状況の下、午後5時にフォーメーションラップがスタートしました。セーフティカー先導で2周に渡りフォーメーションラップが行われ、ローリングスタートでレースがスタート。フォーメーションラップが1周追加されたため、21周のレースは20周となりました。ローリングスタートのため順位変動はなく、各車は舞い上がる水しぶきを避けて、一定の距離を保つレース序盤となりました。
雨が上がり、路面がところどころ乾き始めた5周過ぎから、ウエットタイヤのマネジメントに差が出始め、ペースを上げられないマシンが現れます。5番手を走行する岩佐は、6周目にペースを上げて2台をパスし、3番手にポジションを上げました。8周目にはターン9でオーバーテイクを決めて2番手に浮上し、トップを追います。
タイヤマネジメントに気を配りながらトップを追う岩佐ですが、トップも3秒強の差をコントロールしながら走行を重ね、差が詰まらないままレースは終盤に。残り5周となった16周目にはトップと4秒の差がありましたが、タイヤに余力を残す岩佐がスパートを開始し、ペースを上げます。17周目にファステストラップをマークして差を縮めると、18、19、ファイナルラップと連続してファステストラップを更新しトップに迫りました。しかし、0.9秒及ばずチェッカーフラッグを迎え、岩佐は2位でフィニッシュ。第4戦スペイン以来の2位表彰台を獲得しました。また、岩佐はF2で初のファステストラップを記録し、1ポイントを加算。このスプリントレースで合計9ポイントを獲得しました。