最後尾から終盤7番手までジャンプアップした岩佐歩夢は 最終ラップにトラブルに見舞われ無念の16位に終わる
FIA F2選手権第1戦、前日のスプリントレースで8位入賞を果たした岩佐歩夢は、タイヤ交換が義務付けられるフィーチャーレースに挑みました。予選順位でのスタートとなるため、岩佐は最後尾22番手からのスタートです。
午後1時40分、気温28℃、路面温度44℃と、前日とは全く異なるコンディションの下フォーメーションラップがスタートしました。温度の高いコンディションを考慮し、スタートではハードタイヤでスタートするドライバーが多い中、岩佐はソフトタイヤを選択。その戦略が功を奏し、岩佐はスタートダッシュを効かせてポジションアップに成功します。スタートで18番手に上がった岩佐はその後もオーバーテイクを重ね、1周目を14番手で終了。ハードタイヤ勢にペースで勝り、7周目には入賞圏内の10番手にまでポジションを上げました。その後も岩佐のペースは落ちることなく、アグレッシブな攻めの走りを重ねて12周目には7番手に上がり、さらに上位に迫る勢いです。
ソフトタイヤの保ちが予想以上と見たハードタイヤ勢は早めのタイヤ交換に切り替え、14周目から続々とピットイン。ソフトタイヤながらあまりペースの落ちない岩佐はその間にポジションを上げて、15周目にトップに立ちます。
19周目にピットインした岩佐はピット作業に若干時間を費やし10番手でレースに戻りました。ペースを上げる岩佐は再び上位を追撃し、オーバーテイクを決めて24周目には7番手までポジションを戻し、さらに上位に迫ります。
27周目、スピンしたマシンがコース上にストップしセーフティカー(SC)が導入されました。この間にピットインした数台のマシンのタイヤ交換作業にトラブルが発生し、SC解除が延びます。結局1時間の時間制限を目前にして、31周目にレースが再開。残り1周の戦いとなりました。タイヤコンディションとペースの速さから岩佐のポジションアップが見込まれましたが、レース再開とともに岩佐はスローダウン。最終ラップの戦いに加わることなく、最後尾までポジションを落としピットインし、レースを終えました。結果は16位となり、連続入賞目前だった岩佐にとっては悔しいレースとなりました。