明日の天候が雨と予想されており、各チームはその影響を考慮して、FP1からソフトタイヤを使用して燃料搭載量の少ない状態でのアタックを見せるなど、普段の初日とは異なるアプローチを展開しました。
マックス・フェルスタッペンは、FP1で首位と約0.2秒差の3番手に。ピエール・ガスリーが6番手、セルジオ・ペレスが9番手に入り、Hondaパワーユニット勢は3台がトップ10入りしました。角田裕毅は精力的に走行を重ね、全ドライバー中最多周回数をマーク。ソチにおけるF1マシンでの経験を積みました。
FP2では、チームと相談の上、フェルスタッペンのマシンのPUを交換しました。イギリスGPでのクラッシュによるダメージで、今季どこかで新たなPU投入が必要となっていましたが、フェルスタッペンに3グリッド降格ペナルティーが出ていたことや、翌日の天候などを考慮し、戦略的な判断でFP2での投入となりました。
これによってフェルスタッペンはドライコンディション下で新PUの調整を行うことができ、6番手でセッションを終えました。ガスリーは3番手と好調を維持しましたが、セッション終了間際にターン2の縁石にヒットしてフロントウイングを破損。しかし、ピットへ自走で戻ることができ、大きな影響はありませんでした。
11番手のペレスと18番手の角田は、ともに多くの周回を重ねました。明日はドライコンディションでの走行ができないことが見込まれているため、貴重なデータが収集できています。