フェルスタッペンが2位表彰台を獲得。ドライバーズチャンピオンシップはハミルトンと同一ポイントで最終戦に臨むことに
ドラマのような展開をみせたジェッダでの初めてのレースは、ドライバーズチャンピオンシップを争う2人が同ポイントで最終戦を迎える結果となりました。Red Bull Racingとしても、コンストラクタータイトルをかけて最終戦に望みます。
![フェルスタッペンが2位表彰台を獲得。ドライバーズチャンピオンシップはハミルトンと同一ポイントで最終戦に臨むことに](https://d3dup97zc5osq9.cloudfront.net/production/23453/conversions/SI202112050207_hires_jpeg_24bit_rgb_news-2-large.jpg)
予選で力強さを見せ好位置からのスタートとなったHonda勢4台。マックス・フェルスタッペンはスタート後も3番手をキープし、セルジオ・ペレスも同じく5番手を守りました。しかしScuderia AlphaTauriの2台はピエール・ガスリーが6番手から8番手に、角田裕毅はエステバン・オコン(アルピーヌ)との軽い接触により12番手までポジションを落としてしまいました。
10周目でセーフティカーが導入されピットレーンがオープンとなると、Red Bull Racingはペレスがピットインし、フェルスタッペンは2台のメルセデスとのリードを築くためにコース上にとどまりました。この先を読んだ判断が功を奏し、直後にクラッシュバリアの修復のためにレースは赤旗中断となり、フェルスタッペンはリスタートに備えてハードタイヤに交換することが可能となりました。
レース再開ではフェルスタッペンはトップ、続いてガスリーが7番手、ペレスが8番手、角田が11番手からスタートとなり4台全てがハードタイヤを装着。レース最後まで走る戦略を立てました。
リスタート後にフェルスタッペンはトップを守りましたが、ペレスが3コーナーで左側をシャルル・ルクレール(フェラーリ)、右側をガスリーに挟まれる形となり、ルクレールに接触。クラッシュバリアに接触し残念ながらリタイアとなってしまいました。
このクラッシュにより再度赤旗が提示。そしてレーススチュワードからフェルスタッペンに対して、最初のスタート時に2コーナーでコーナーカットしたことを理由に、2ポジションダウンという裁定が下されます。その後、17周目からリスタートとなった際には、フェルスタッペンはミディアムタイヤを履き、3番グリッドに位置することになりました。リスタートではガスリーは変わらずハードタイヤで6番手から、角田はフェルスタッペンと同じくミディアムタイヤに変更して12番手からリスタートしました。
フェルスタッペンはリスタート後にミディアムタイヤを上手く使い1コーナーでトップに浮上し、ガスリーは6番手をキープ。角田は抜群のリスタートを見せ9番手までポジションを上げました。しかし角田はその後、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)との接触によりフロントウイングを破損し、更に5秒のタイムペナルティーを受け14位でレースを終えています。
![](https://d3dup97zc5osq9.cloudfront.net/production/23454/conversions/SI202112050172_hires_jpeg_24bit_rgb-large.jpg)
レースはタイトルを争うフェルスタッペンとハミルトン(メルセデス)が繰り広げる壮絶なバトルから目が離せない展開となりました。1コーナーで同時に2台がワイドに出てしまう場面が見られましたが、その際にアドバンテージを築いたという理由で、フェルスタッペンはハミルトンにトップを譲らなければいけないというオーダーが課せられてしまいます。
ポジションを明け渡す際、メルセデスが追い越すことを許可されていたにも関わらず、背後からハミルトンに接触されます。更に、フェルスタッペンはショートカットしたことを理由に5秒のタイムペナルティーが科されました。
その後、再度ハミルトンが前に出ると、ミディアムタイヤで2番手を走行したフェルスタッペンは、そのままポジションを守り2位でフィニッシュ。タイトルを争うハミルトン(メルセデス)と同ポイントで来週開催となる最終戦のアブダビに向かうことになりました。
ガスリーは接触などなくクリーンにレースを終え、終始いいペースを見せました。終盤ではリカルド(マクラーレン)に迫る勢いをみせましたが、6位でフィニッシュし8ポイントを獲得。これで今季の獲得ポイントが100ポイントを超えました。
ドライバー、コンストラクター共にチャンピオンシップ争いはヤス・マリーナ・サーキットでの最終戦まで持ち越されることになりました。ドライバーチャンピオンシップは同一ポイントながら優勝回数に勝るフェルスタッペンが優位に立っている一方で、コンストラクターチャンピオンシップはRed Bull Racingがメルセデスに対して28ポイントのビハインドになっています。
![Toyoharu Tanabe](https://d3dup97zc5osq9.cloudfront.net/production/3800/conversions/TE2101_050508_J5A7205_1-thumb.jpg)
F1初開催のサウジアラビアGPは、2回の赤旗を含む波乱の展開になりました。Red Bull Racing Hondaのフェルスタッペン選手は、その波乱の中でのピット戦略も功を奏して一時はトップを走行しましたが最終的に2位に終わりました。チームメイトのペレス選手は、赤旗中断後のリスタート時の混乱の中での接触によりリタイアとなってしまいました。
Scuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手は難しいレースを上手く走り切り6位入賞となり、いいパフォーマンスを見せてくれたと思います。角田選手は接触によりポジションを落として14位という残念なレース結果にはなりましたが、初めてのサーキットでいいパフォーマンスを発揮できたポジティブな週末になりました。
ドライバーズチャンピオンシップについてはフェルスタッペン選手がハミルトン選手と同一ポイント、コンストラクターズチャンピオンシップは今日の結果からメルセデスに差を広げられてしまいました。そしていよいよ、来週の最終戦で両チャンピオンシップが決まります。HondaF1の最後の挑戦となる今シーズンの最終戦、第22戦アブダビGPに向けてチーム一丸となり全力を注いて臨みます
![Max Verstappen](https://d3dup97zc5osq9.cloudfront.net/production/3816/conversions/SI202103120097_news-thumb.jpg)
今日は多くのアクションがあり、さまざまなことが起こりました。僕はポジションを戻すように言われたのでレーシングラインを外れてスローダウンしたところ、ルイス(ハミルトン)選手が真後ろにいました。彼がなぜ抜いていかなかったのか理解できません。5秒ペナルティーにも納得はできませんが、仕方ないことなので、前へと進んでいきます。今日のレースでは完璧と言えるペースはなかったので、そこがアブダビに向けての課題です。同点で最終戦に臨むわけですが、エキサイティングなシーズンの締めくくりになるはずです
![Pierre Gasly](https://d3dup97zc5osq9.cloudfront.net/production/27583/conversions/2022_F1_drivers-PG10_0001_L-thumb.png)
今日はとても満足のいく結果を挙げることができました。フェラーリの前、トップ6で終えることができ、多くのポイントを獲得することができて、とても嬉しいです。初めてのサーキットということで難しいレースになると予想していましたが、この週末のパフォーマンスは素晴らしく、いい位置からスタートすることができました。レース中は色々なことがあり、時間も長くなって、集中し続けることが大変な一戦でした。また、1コーナーにかけて難しいコースなので、今日のレース中に3回あったスタートではとても緊張しました。しかし、チャンスを逃すことなく、最後はいい結果に結びつけることができたと思います
![Yuki Tsunoda](https://d3dup97zc5osq9.cloudfront.net/production/48935/conversions/SI202302110284_hires_jpeg_24bit_rgb-thumb.jpg)
今日はタフな一戦になりました。レース序盤は苦戦することが多かったのですが、最後のリスタートを上手く利用していくつかポジションをあげることができました。少しプッシュしすぎたせいで、残念ながらベッテル選手(アストンマーティン)と接触してしまいました。その時点でのペースは悪くなかったので、無理せずに次のチャンスを待つべきだったと感じます。これについては自分の判断ミスだったと思っているので、レース後に彼には謝りました。ポイント獲得まで目前だったこともあり、とても悔しいレースになりました
![Sergio Perez](https://d3dup97zc5osq9.cloudfront.net/production/2589/conversions/SergioPerez-thumb.jpg)
チームにとって、ベストなレースウイークにはなりませんでした。コンストラクターズチャンピオンシップにおいて非常に痛いポイントを失ったので、アブダビで逆転できるようにトライしていきます。僕にとって最初の赤旗はとても不運でしたが、2度目のリスタートは上手くいきました。ガスリー選手とシャルル(ルクレール)選手をパスしてターン3に入ったところ、全員にとってスペースがありませんでした。シャルル選手と絡み、リアタイヤに彼のフロントタイヤが当たって、僕のレースは終わってしまいました。全員にとってよくない瞬間でしたが、かなりの不運によるものです。ポイント獲得が必要だったので、本当に残念です。コース上でマシンに留まって、エンジンを再始動させようとしていましたが、やや往来の激しい場所だったので、リタイアせざるを得ませんでした。今日はチームにとってとても重要なレースだったので、かなり痛いのですが、アブダビへ向けて望みは残っています。まだ可能性はありますし、戦う余地も十分なので、シーズン最終戦にすべてを捧げます。楽しみにしましょう