予選Q1では、Scuderia AlphaTauri Hondaの角田裕毅が、最初のアタックのターン1でリアを失い、後方からバリアに接触してストップ。これによって赤旗中断となりました。接触自体は軽く、角田はピットへ戻ろうとしたものの、ギアが入らなかったために再始動ができず、タイムを記録できないまま最下位で予選を終えることとなりました。
さらに、Q1終了間際にミック・シューマッハ(ハース)もクラッシュを喫して2度目の赤旗中断に。セッションはそのまま終了となりましたが、その前に上位タイムをマークしていたフェルスタッペン、セルジオ・ペレス、ピエール・ガスリーは、危なげなくQ2進出を果たしました。このクラッシュ修復で部品交換によるグリッド降格ペナルティーがあった場合、角田は19番グリッドからスタートすることになります。
Q2でも、3台のHondaパワーユニット勢は好調な走りを見せ、ペレスが3番手、フェルスタッペンが4番手、ガスリーが6番手で突破を果たします。3台とも、他車同様にミディアムタイヤでベストタイムを記録しており、明日はトップ10全車がミディアムタイヤでスタートすることになります。
Q3では、再び全車がソフトタイヤでアタック。1度目のアタックでは、フェルスタッペンがルイス・ハミルトン(メルセデス)に0.4秒差をつけてトップに立つと、最終となった2度目のアタックでもその差を維持してさらにタイムアップ。開幕戦バーレーンGP以来のPP獲得を果たしました。ペレスも上位に肉薄し、僅差の4番手に。ガスリーはペレスの真後ろからのスタートとなる、3列目6番グリッドを獲得しました。
フェルスタッペンは今季2度目、Red Bull RacingとしてはHondaパワーユニットで5度目のPPとなりました。また、ガスリーの6番手は、フランスGPの予選における、Scuderia AlphaTauriの過去最高成績です。