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F1 2021
Round 20

F1 2021 第20戦 カタールGP プレビュー

qa Losail International Circuit

今季最後の3連戦の締めくくりは、F1初開催のカタールGP。ロサイル・インターナショナル・サーキットは2004年に完成し、長らくMotoGPの開催地として名を馳せてきました。

F1 2021 第20戦 カタールGP プレビュー

約1㎞のメインストレートから、中高速コーナーをタイトな低速コーナーでつなぐレイアウトで、砂漠の中に位置するため、コース上へ舞ってくる砂によるグリップ低下などの要素も考慮しなければなりません。どのチームにとっても初めての経験となるため、事前のシミュレーションはもちろん、フリー走行で収集したデータをもとに、素早く適応していくことも重要です。

シーズンは今回を含めて残り3戦。チャンピオンシップ争いも佳境を迎えており、ミスなく全力を出し尽くせるよう、準備を進めています。


Toyoharu Tanabe
Toyoharu Tanabe
我々にとっては厳しい結果になったブラジルでのレースでしたが、今週は気持ちを新たに3連戦の最終戦となるカタールの地に入り、準備を始めています。F1にとって初開催となるカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットは、砂漠の中に位置し、多くの中・高速コーナーが配されていること、ホームストレートが1kmを超えることなどが特徴となります。また、夕暮れ時に行われるトワイライトレースになるところも今回の見どころの一つです。
ここまで、初走行のサーキットでのレースに備えて、PU・車体ともに入念なシミュレーションを行い、セッティングを進めてきました。実際の走行から得られたデータをより早く解析して最適化を進めることが肝要ですので、エンジニア、メカニックともに忙しい週末になります。
残り3戦、悔いの残ることのないように全力を尽くしていきます

Max Verstappen
Max Verstappen 33
Red Bull Racing
ブラジルはタフなレースウイークで、全体的にメルセデスに対して少しペースが及びませんでしたが、詰められたポイント差はわずかなので、悪くはなかったと思います。もちろん、常に勝利を求めてはいますが、いいバトルができて2位でレースを終えられたので、上々です。残りは3戦なので、チーム一丸となってプッシュし、できることをすべてやってパフォーマンスを最大限発揮することが重要です。
カタールへは、表彰式への参加のために一度だけ行ったことがあるはずで、再び訪れるのを楽しみにしています。経験のないコースなので、ドライビングしたらどうなるか、とてもワクワクしていますし、いいパフォーマンスが発揮できればと思います。ここで行われるMotoGPのレースはいつも面白いです。
現時点でどんなレースウイークになるかを話すのは難しいのですが、行ってみてどうなるか見てみましょう。コーナーを知るためにシミュレーターで少し走りましたが、実際のコースを見るのが楽しみです。マシンセットアップを理解し、スピードを上げていくために、フリー走行が誰にとってもすごく重要になります

Sergio Perez
Sergio Perez 11
Red Bull Racing
ブラジルで表彰台を逃がしたのは不運でしたが、その原因は基本的に運のみでした。ただ、それもレースで、こういうことは起きるものなので、それにとらわれず、すぐにカタールへ目を向けて再び表彰台に立てればと思います。
チーム全体で深くまで分析しますが、カタールはサンパウロと特性がかなり異なるので、また違った展開になるはずです。今回はレースウイークを通じてもっと力強さを発揮できればと思います。僕にとっても、普段通りのフォーマットに戻り、純粋なペースによってグリッドが決まるのはいいことです。
今回は僕らが競争力を発揮できると思いますし、ライバル勢には厳しくなるかもしれません。ここはかなりの高速サーキットで、多くのダウンフォースが必要になるので、自分たちがどのくらい速くなるか見ていきます。ドライブしたことがあるのはかなり昔で、あまり思い出せないので、あまりアドバンテージにはならないと思います。シーズンは残り3戦で、まだまだ戦いは続きます。ブラジルはとても楽しいレースだったので、今週末も同じようになることを願っています

Pierre Gasly
Pierre Gasly 10
Scuderia AlphaTauri
ブラジルを終えても、コンストラクターズチャンピオンシップでの5位争いに踏みとどまれていますが、タフなレースウイークでした。再びサンパウロに行けてよかったですし、メディアの皆さんによって、前回の2位フィニッシュの思い出を呼び起こされました。今回は表彰台とはいきませんでしたが、スプリント予選でも決勝でもスタートがよくなかったのに、7位まで挽回して何度かオーバーテイクも決められたのはポジティブな結果で、次戦に向かう勢いにもなります。カタールのコースはシミュレーターで走り、MotoGPのレースも見ていました。シミュレーターでは、4~6速を使う高速コーナーが多くてとても面白いと思いますし、高速セクションによってフィジカル面でも過酷になると思います。僕の好きな種類のサーキットで、マシンを空力の限界までプッシュできる高速コーナーが多いので、とても面白くなるはずです

Yuki Tsunoda
Yuki Tsunoda 22
Scuderia AlphaTauri
初めてのブラジルは楽しく、面白いと思えるコースがまた増えました。インテルラゴスはとても独特で、素晴らしい雰囲気の中、ファンはメキシコ同様にとても情熱的でした。ただ、コース上では望んでいたほどスムーズにはいかず、コースへの適応は上手くできたと思いますが、1時間のフリー走行だけで予選に臨むというのは厳しかったです。スプリント予選ではスタートが悪く、決勝ではストロール選手とのインシデントによるダメージでマシンのドライブがとても難しくなりました。それから数日でカタールを迎え、もっと上手くやれるかトライできることがうれしいです。カタールでは僕だけでなくみんなレースをした経験がないので、その点では条件はイコールですし、コースもメキシコやブラジルよりも入り組んでいなくて覚えやすいので、3連戦の中では今回が一番臨みやすいかもしれません

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