フェルスタッペンへ声援を送る大観衆がサーキット全体をオレンジ色に染め上げる中、Q1がスタート。走行が進むごとに路面状況が改善されていく度合いが大きく、後からアタックしたマシンが大幅にタイムを上げます。こうした中、アタックへ向かう際のトラフィックも多くなり、セルジオ・ペレスは最終アタックに入れないままQ1を終了。トップ3まで約0.5秒差ながら、前のマシンとわずか0.041秒差で16番手となり、Q2進出を逃しました。
フェルスタッペン、ガスリー、角田裕毅の3人はQ2へ進出。しかし、ここで今度は角田を不運が襲います。1度目のアタックで15番手となった角田裕毅は、2度目のアタックでタイム向上を図りますが、ウイリアムズのジョージ・ラッセル、ニコラス・ラティフィが相次いでクラッシュを喫し、セッションは2度の赤旗中断に。2度目の赤旗の時点で残り時間は1分38秒のみとなったことから、セッションは再開されず、各車最初のアタックのみで終わり、角田は15番手となりました。
この結果、角田とペレスが8列目で並び、明日はスタートタイヤが選択可能となりました。
赤旗の影響でQ3はスタートが遅れたものの、セッション自体はスムーズに進み、フェルスタッペンは1度目のアタックで1分8秒台のタイムをマーク。2度目のアタックではさらにタイムを上げて、ポールポジションを獲得。母国の観衆からは大声援が送られました。これが、フェルスタッペンにとっては通算10回目、Honda F1にとっては87回目のポールポジションとなりました。
ガスリーも素晴らしいパフォーマンスを見せ、フェルスタッペンとメルセデス勢2台に続く2列目4番グリッドを獲得。自身の予選最高位に並ぶ結果となりました。