公式テストが終了し、Hondaパワーユニット勢は3日間でのべ4000㎞以上を走破
最終日を迎えたバーレーンでのF1公式テストは、この日も充実の内容となり、Red Bull Racing HondaとScuderia AlphaTauri Hondaが1-2タイムを記録して3日間を締めくくりました。
Red Bull Racingの午前セッションを担当したのはセルジオ・ペレス。異なるセットアップを試しながらマシンの挙動について理解を進め、49周を走行しました。セッション終盤、この日一番気温の高い時間帯ではあったものの、1分30秒187のベストタイムをマークし、午前のセッションでのトップとなりました。
Scuderia AlphaTauriは、ピエール・ガスリーが午前に登場し、76周を走破。テストで重要となる走行距離を3日間で237周まで伸ばしました。
今回のテストで最後のセッションとなった午後は、マックス・フェルスタッペンが走行。5種類中3番目に柔らかいコンパウンドであるC3タイヤで周回を重ねると、本番でのレース時間に近い日没後に、2番目に柔らかいC4タイヤでアタックを実施しました。このC4タイヤでマークしたベストタイム1分28秒960は、3日間のテスト全体での最速タイムです。
同じく午後のセッションを担当した角田裕毅は、91周を走行して学びを深める一日となりました。セッション終盤ではソフトタイヤを使用したアタックに臨み、一番柔らかいC5タイヤを使ったアタックで、首位のフェルスタッペンと0.093秒差の2番手タイムをマーク。順調な仕上がりを印象付けました。
テストではラップタイムに注目が集まりがちですが、チームが最も重視しているのは有用なデータをどれだけ収集できるかです。この3日間でRed Bull Racingが369周、Scuderia AlphaTauriが422周をマークし、Hondaパワーユニット勢合計では791周。4281kmを走行し、充実したテストとなりました。
ここからは開幕戦バーレーンGPまでの2週間を使い、テストで得た内容を分析した上で、レースに向けた準備を進めていきます。シーズン初戦は、3月26日(金)に開幕し、28日(日)に決勝レースが行われます。