スペインGPでマックス・フェルスタッペンが今季5勝目

スペインで再び勝つことができてとてもうれしいです。この週末は最高のマシンで走ることができました。スタートは1コーナーがかなりタイトで、トップをキープすることが重要でした。そこからはタイヤマネジメントがカギとなり、大きなギャップを築くことができました。ハードタイヤに履き替えてからは思ったようなグリップが得られず、かなり滑ってしまいました。ペースは悪くなかったのですが、それ以上のギャップを作ることが難しかったので、ソフトタイヤに履き替えて最後まで走り切りました。このレースウイークもチームと共にすばらしい週末にできました。これからもシーズンを通して続けていきたいです。

予選で失敗したツケが回ってきてしまったようで、残念な結果になってしまいました。いい戦略ではあったのですが、スタートポジションを考えるとできることはそう多くはありませんでした。3位には手が届いたと思いますが、それ以上を目指すなら1周目でもっとリスクを取る必要があり、レースを無駄にしてしまう可能性もあったでしょう。1周目でジョージ(ラッセル、メルセデス)は大きくポジションを上げましたが、僕たちはクリーンなスタートを切ることを優先し、一歩引いて走りました。その後アストンマーティンの後ろにはまってしまい、フェルナンド(アロンソ)をなかなかオーバーテイクできず、思うように順位を上げることができませんでした。この週末は全体的に後退したように感じ、僕たちのレースウイークではなかったようです。しかしもっと改善できることがあると思います。結果的に12ポイント獲得できましたし、次戦のカナダはよりよいレースになると思います。とてもタイトな争いになっているので、次戦を楽しみにしています。

とても残念で、悔しくてなりません。十分なスペースを残していたと思っていましたが、他のドライバーをコース外に追いやったという理由でのペナルティーは厳しい判定でした。しかし事実は受け入れなくてはいけません。ポジティブな点は、抱えていたブレーキの問題がチームのすばらしい仕事のおかげで改善され、ここ2レースでポイント圏内を争えていることです。マシンがよくなり、今までの苦労が報われた証拠です。この週末からは頭を切り替えて、カナダでの次戦に向けて準備を進めます。

もちろん、チームとしてはもっと上位を目指していました。いいスタートを切ることができましたが、位置とタイミングが悪くてイン側にはまってしまい、順位を落としたうえに他のマシンの後ろに詰まってしまいました。ピットストップでアンダーカットを試みましたが、追い抜くのに時間がかかってしまいました。いい瞬間もありましたし、ミディアムタイヤでの最後の25周は力強いレースができたので、さらに改善する余地はあると思います。今週末は最初から手応えがよく、確実に進歩を感じています。カナダはまた違った特性のサーキットですが、改善を続けて、どんなチャンスも活かせるレースになると信じています。