前日の予選における技術規則違反があったとして失格の裁定が下されたルイス・ハミルトン(メルセデス)が最後尾スタートとなったため、フェルスタッペンはスプリント予選をポールポジションからスタート。その後方のグリッドも繰り上がり、セルジオ・ペレスが3番手、ピエール・ガスリーが4番手、角田裕毅が12番手となりました。Hondaパワーユニット勢はチームによってスタートタイヤの選択が分かれ、Red Bull Racing Hondaがミディアム、Scuderia AlphaTauri Hondaがソフトを履いてグリッドにつきました。
スタートでは、ソフトタイヤを履いたバルテリ・ボッタス(メルセデス)とカルロス・サインツ(フェラーリ)が好調で、フェルスタッペンは続けて先行を許して3番手、ペレスがその後方の4番手となります。また、Scuderia AlphaTauri勢もスタートで順位を落とし、ガスリーが7番手、角田が14番手でオープニングラップを終えました。
フェルスタッペンは2周目にサインツをパスして2番手まで順位を戻し、ペレスもサインツとの差を詰めてオーバーテイクのチャンスを狙います。ガスリーと角田はタイヤをいたわりながらの走行となり、さらに角田の背後には最後尾から追い上げてきたハミルトンが迫ります。
そこからは膠着した展開となり、フェルスタッペンは前を行くボッタスのDRS圏内まで近づきましたが、オーバーテイクには至らずに2番手でフィニッシュ。明日のレースでのフロントローを獲得し、スプリント予選で与えられる2ポイントを追加。ドライバーズチャンピオンシップでのリードを21ポイントに拡大しました。ペレスは前を走るサインツに何度もオーバーテイクを仕掛けたものの、4番手のままフィニッシュ。ポイント獲得はなりませんでした。
ガスリーは8番手でフィニッシュしたものの、5番手のハミルトンがエンジン交換によって5グリッド降格となるため、明日は7番グリッドからのスタートに。角田裕毅は15番グリッドとなりました。スプリント予選フォーマットにより、明日の決勝のスタートタイヤは自由に選択可能です。