レース前から大雨に見舞われ、路面コンディションは非常に難しくなる中、グリッドへ向かっていたセルジオ・ペレスがターン6の“レ・コーム”でコントロールを失い、バリアへとクラッシュ。右フロントサスペンションを破損し、グリッドに並べない状態となりました。
しかし、雨は収まる気配がなく、スタートは延期に。さらに、フォーメーションラップを行ったものの、コース上の水が多く視界が確保できない状態だったため、スタート進行が中止されます。ここから3時間以上の中断を経てレースが再開。グリッドの通り、フェルスタッペンが先頭で、ピエール・ガスリーは6番手、角田裕毅はペレスのクラッシュによって1つ順位が繰り上がり、15番手でのリスタートとなりました。
Red Bull Racingはこの中断の間にマシンの修復を完了させ、ペレスはレースへ戻ることができました。セーフティカーが先導する隊列の最後尾についたペレスでしたが、レースは再び赤旗中断となったために順位を上げることは叶わず、20位となりました。
リーダーのフェルスタッペンが2周を消化したことから、レースは成立。規定によって入賞者の獲得ポイントは半分となり、フェルスタッペンは12.5ポイントを得てチャンピオンシップでの差を詰めました。ガスリーは6位入賞で、Scuderia AlphaTauri Hondaは4ポイントを獲得しています。
このベルギーGPから3連戦の日程が組まれており、次戦は1週間後。ザントフォールト・サーキットでのオランダGPで、フェルスタッペンは再びホームグランプリに臨みます。
※レース後にペナルティーの裁定があり、セルジオ・ペレスは19位に繰り上がりとなりました。