8時30分から10時30分までフリー走行が実施され、その後12時5分からブルーライダー、イエローライダー、レッドライダーの順に各20分間の予選1回目が行われました。同様に15時30分から、2回目の予選が行われました。FIM世界耐久選手権(EWC)の予選は、チーム内上位2名のベストラップの平均タイムで争われます。今日実施された2度の予選の結果を踏まえて、上位10チームの各2名が20日(土)に行われるTOP10 トライアルに出走します。 この結果で、1~10番手までのグリッドが決定。11番手以降のグリッドは予選の結果をもとに決まります。
フリー走行は転倒者が出たことで赤旗と再開が繰り返され、 最後はヘアピンでの転倒車両がコースサイドのギリギリにあったことで再度赤旗が提示。 残り6分を残して終了となりました。
フリー走行のトップタイムはTeam HRC with 日本郵便 (高橋巧、名越哲平 、ヨハン・ザルコ)で2分6秒238をマーク。Team ATJ with docomo business (岩田悟、鈴木光来、岡谷雄太)が2分7秒143で4番手、TOHO Racing(清成龍一、渡辺一樹、榎戸育寛)が2分7秒162で5番手、SDG Team HARC-PRO.Honda(國井勇輝、浦本修充、マリオ・アジ)が2分7秒304で6番手、Astemo Honda Dream SI Racing(野左根航汰、羽田太河、作本輝介)が2分7秒391で9番手となりました。
Team HRC with 日本郵便は高橋が2分7秒567、名越が2分6秒390、ザルコが2分6秒238をベストタイムとしてフリー走行を終えました。
松原輝明監督は「ベースセッティングの確認を行い、名越選手とザルコ選手は予選に向けての準備を、高橋選手には決勝に向けてのセットアップを詰めてもらいました」と状況を語りました。
予選1回目は、はじめにブルーライダーがコースインしますが、開始早々に1台が転倒。その直後のヘアピンでSDG Team HARC-PRO.HondaのアジとAstemo Honda Dream SI Racingの野左根が接触転倒し、赤旗が提示されました。 アジはこのアクシデントによりメディカルチェックを受けることになりました。最終的に、Team HRC with 日本郵便の高橋が2分6秒381で4番手につけました。
次に行われたイエローライダーのアタックでも転倒者が出て赤旗が提示されましたが、ここでは、Team HRC with 日本郵便 のザルコが2分6秒084で2番手タイムをマーク。3番手にAstemo Honda Dream SI Racingの羽田が2分6秒743、4番手にSDG Team HARC-PRO.Hondaの浦本が2分6秒772で続きました。6番手はF.C.C. TSR Honda France(ジョシュ・フック、マイク・ディ・メリオ、アラン・テシェ)のディ・メリオで、2分7秒529。Honda Asia-Dream Racing with Astemo (モハメド・ザクワン・ビン・ザイディ、アンディ・ファリド・イズディハール、ナカリン・アティラプワパ)のイズディハールが2分8秒017をマークし10番手となりました。
レッドライダーの予選では、開始早々にSDG Team HARC-PRO.Hondaの國井が2分5秒942と2分5秒台に入り、トップに立ちます。Team HRC with 日本郵便の名越がアタックに飛び出し3番手に浮上、次の周回で2分5秒980をマークしますが3番手でピットに戻りました。 最終的には、國井が2番手、名越が3番手となり、5番手にF.C.C. TSR Honda Franceのテシェが2分7秒090でつけました。
予選1回目の路面温度は58℃でしたが、その後行われた2回目の予選では40℃と下がりました。そのため、このタイミングでタイムアップを狙うチームが予想され、どのようなタイムが記録されるのか注目が集まりました。
ブルーライダーが一斉にコースインし2回目の予選がスタート。Astemo Honda Dream SI Racingの野左根が2分5秒台をマークし、2分5秒923で2番手となります。4番手にはTeam ATJ with docomo business の岩田が2分7秒213でつけました。
イエローライダーの走行では、Astemo Honda Dream SI Racingの羽田が2分6秒507でリーダーボードのトップとなります。3番手にTeam HRC with 日本郵便のザルコが2分6秒795でつけました。続くレッドライダーの走行では、Team HRC with 日本郵便の名越が2分7秒574をマークし6番手となりました。
予選が終了しチーム内上位2名の平均タイムで正式順位が決定。その結果、Team HRC with 日本郵便が3番手となりました。5番手にAstemo Honda Dream SI Racingが入り、6番手にSDG Team HARC-PRO.Honda、9番手にF.C.C. TSR Honda France、10番手にHonda Dream RT 桜井ホンダ(伊藤和輝、日浦大治朗)がつけました。続く11番手にTOHO Racing、13番手にHonda Asia-Dream Racing with Astemo 、14番手にTeam ATJ with docomo businessが並びます。明日のTOP10 トライアルをもって、 上位10台のグリッドが決まります。
予選の結果を受け、松原監督は「3人のライダーはそれぞれニュータイヤで予選1回目にアタックしてもらいました。2回目の予選で路面温度が下がることは分かっていたので、決勝の路面温度に近い1回目のアタックを決勝に向けた方針で準備しました。 トップ10に残ることが目標だったので、それはクリアしてくれましたし、マシンのフィーリングチェックもしてもらい、実りのある予選となりました。同じHonda勢もタイムアップしてくるので、気持ちを引き締め、明日20日(土)のTOP10 トライアル 、21日(日)の決勝を戦っていきます」と意気込みを語りました。
Takumi Takahashi
30
Team HRC with Japan Post アタックするタイミングで赤旗だったので、ペースを上げることができませんでした。しかし、2分6秒台前半はマークできていましたし、トップ10に残り、さらに決勝に向けての準備ができたのでよかったと思っています。私はもちろん、名越選手も、ザルコ選手も余力はあるので心配していません。TOP10 トライアルはまだ誰が走るのか聞いていないのですが、ほかの2人が走りたいのであれば、私は走らなくてもいいと思っています。チームの判断に任せます
アタックするタイミングで赤旗だったので、ペースを上げることができませんでした。しかし、2分6秒台前半はマークできていましたし、トップ10に残り、さらに決勝に向けての準備ができたのでよかったと思っています。私はもちろん、名越選手も、ザルコ選手も余力はあるので心配していません。TOP10 トライアルはまだ誰が走るのか聞いていないのですが、ほかの2人が走りたいのであれば、私は走らなくてもいいと思っています。チームの判断に任せます
Teppei Nagoe
30
Team HRC with Japan Post ブルーライダー、イエローライダーの予選を見ていて、序盤に赤旗が出ることが多かったので、アタックのタイミングを残り10分として、2ラップに集中しアタックしました。2分5秒台中盤を狙っていましたが、ギリギリ5秒台という残念な結果になりました。全日本チームに所属しているSDG Team HARC-PRO. Hondaに負けたのは正直悔しいですが、タイムを出せる自信がありますし、トップ10に残ることができたことはよかったと思っています。TOP10 トライアルはまだ走ったことがなく、昨年は体調不良で出られなかったので、走りたいです。世界中の人が自分の走りを見てくれる機会はなかなかないことだと思うので、選ばれたいと思っています
ブルーライダー、イエローライダーの予選を見ていて、序盤に赤旗が出ることが多かったので、アタックのタイミングを残り10分として、2ラップに集中しアタックしました。2分5秒台中盤を狙っていましたが、ギリギリ5秒台という残念な結果になりました。全日本チームに所属しているSDG Team HARC-PRO. Hondaに負けたのは正直悔しいですが、タイムを出せる自信がありますし、トップ10に残ることができたことはよかったと思っています。TOP10 トライアルはまだ走ったことがなく、昨年は体調不良で出られなかったので、走りたいです。世界中の人が自分の走りを見てくれる機会はなかなかないことだと思うので、選ばれたいと思っています
Johann Zarco
30
Team HRC with Japan Post 鈴鹿サーキットのコースにはどんどん慣れてきていますし、決勝に向けて安定してタイムを記録することもできていると感じています。予選はタイヤの本数も制限されているので、チームメートと分けて使わなければならず、アタックのタイミングが限られていました。ニュータイヤを履いてアタックに出たところで赤旗が出てしまい、タイミングをつかむことができなかったのが残念です。チームとしては、トップ10に残ることができたのでよかったと思います。TOP10 トライアルを走るライダーはチームが決めることなので、私が走れるのかどうかは分かりませんが、試してみたいという気持ちもあります。アスリートとして、チャレンジできるなら当然走りたいです
鈴鹿サーキットのコースにはどんどん慣れてきていますし、決勝に向けて安定してタイムを記録することもできていると感じています。予選はタイヤの本数も制限されているので、チームメートと分けて使わなければならず、アタックのタイミングが限られていました。ニュータイヤを履いてアタックに出たところで赤旗が出てしまい、タイミングをつかむことができなかったのが残念です。チームとしては、トップ10に残ることができたのでよかったと思います。TOP10 トライアルを走るライダーはチームが決めることなので、私が走れるのかどうかは分かりませんが、試してみたいという気持ちもあります。アスリートとして、チャレンジできるなら当然走りたいです
Yuki Kunii
73
SDG Team HARC-PRO. Honda 今日の予選は、タイムが出せるか不安な気持ちがありました。速いライダーに引っ張ってもらったおかげで初めて2分5秒台を出すことができ、素直にうれしいです。昨年はケガで鈴鹿8耐を走ることができませんでしたが、リハビリの過程でトレーニングをしっかりとしてきたことが、今日の結果につながっているのだと思います。まだTOP10 トライアルと決勝があるので、気を抜かず集中して頑張りたいです
今日の予選は、タイムが出せるか不安な気持ちがありました。速いライダーに引っ張ってもらったおかげで初めて2分5秒台を出すことができ、素直にうれしいです。昨年はケガで鈴鹿8耐を走ることができませんでしたが、リハビリの過程でトレーニングをしっかりとしてきたことが、今日の結果につながっているのだと思います。まだTOP10 トライアルと決勝があるので、気を抜かず集中して頑張りたいです
Naomichi Uramoto
73
SDG Team HARC-PRO. Honda 今日の予選で出したタイムは2分6秒772でしたが、チームメートの國井選手が2分5秒台を記録してくれたので、明日のTOP10 トライアルに進出できます。明日は少しでもポジションを上げられるように集中して、チーム一丸となって頑張っていきます
今日の予選で出したタイムは2分6秒772でしたが、チームメートの國井選手が2分5秒台を記録してくれたので、明日のTOP10 トライアルに進出できます。明日は少しでもポジションを上げられるように集中して、チーム一丸となって頑張っていきます
Mario Aji
73
SDG Team HARC-PRO. Honda 予選1回目で転倒してしまいましたが、メディカルチェックを受け、2回目の予選を走ることができました。チームのサポートと頑張りのおかげでTOP10 トライアルに進出することができました。明日はチームメートを応援し、決勝でしっかり貢献できるように体調を整えたいです
予選1回目で転倒してしまいましたが、メディカルチェックを受け、2回目の予選を走ることができました。チームのサポートと頑張りのおかげでTOP10 トライアルに進出することができました。明日はチームメートを応援し、決勝でしっかり貢献できるように体調を整えたいです
Mike Di Meglio
5
F.C.C. TSR Honda France 先月のテストに間に合わなかった分、セッションを重ねるごとによくなっています。初めは適切なセットアップや電子制御、シャシーを見つけるのにかなり苦労しましたが、チームやチームメートと一緒に落ち着いて進めました。明日のTOP10 トライアルに進むことができてうれしいです
先月のテストに間に合わなかった分、セッションを重ねるごとによくなっています。初めは適切なセットアップや電子制御、シャシーを見つけるのにかなり苦労しましたが、チームやチームメートと一緒に落ち着いて進めました。明日のTOP10 トライアルに進むことができてうれしいです
Josh Hook
5
F.C.C. TSR Honda France 先月のテストに間に合わなかったので、かなり苦労しました。調整には時間が必要ですが、レースウイークを迎えるにあたって、実際にマシンに乗って調整するための時間が十分に確保できませんでした。しかし、最初のプラクティスからかなり順調に進めてきているので、徐々にマシンを正しい方向に持っていけており、ナイトセッションや明日のフリー走行でさらなる改善点を見つけられると思います。レースペースに集中し、決勝でうまく機能するマシンを手に入れたかったため、予選の結果は優先しませんでした
先月のテストに間に合わなかったので、かなり苦労しました。調整には時間が必要ですが、レースウイークを迎えるにあたって、実際にマシンに乗って調整するための時間が十分に確保できませんでした。しかし、最初のプラクティスからかなり順調に進めてきているので、徐々にマシンを正しい方向に持っていけており、ナイトセッションや明日のフリー走行でさらなる改善点を見つけられると思います。レースペースに集中し、決勝でうまく機能するマシンを手に入れたかったため、予選の結果は優先しませんでした
Alan Techer
5
F.C.C. TSR Honda France 全体的にはいい一日でした。新しいマシンや電気系統のテスト、マシンを正しい方向に持っていくためのさまざまな作業を行いました。最初は少し苦労しましたが、最終的にはチームとチームメートがシャシーと電気系統にとてもよく取り組んでくれて、一歩前進することができました。レースペースはいいので、表彰台を目指し、ミスなく完走することが目標です
全体的にはいい一日でした。新しいマシンや電気系統のテスト、マシンを正しい方向に持っていくためのさまざまな作業を行いました。最初は少し苦労しましたが、最終的にはチームとチームメートがシャシーと電気系統にとてもよく取り組んでくれて、一歩前進することができました。レースペースはいいので、表彰台を目指し、ミスなく完走することが目標です
Md Zaqhwan Bin Zaidi
88
Honda Asia-Dream Racing with Astemo 1回目の予選では、路面温度も高くベストなフィーリングで走ることができませんでした。タイムアップを狙ってプッシュしすぎたせいか、タイム的には伸び悩んでしまいました。2回目の予選は、チームメートの2人も2分7秒台でいいタイムをマークしてくれました。しかし、TOP10 トライアルに残ることができなくて残念です。決勝までに、自分のウイークポイントを改善し上位を目指して全力を尽くします
1回目の予選では、路面温度も高くベストなフィーリングで走ることができませんでした。タイムアップを狙ってプッシュしすぎたせいか、タイム的には伸び悩んでしまいました。2回目の予選は、チームメートの2人も2分7秒台でいいタイムをマークしてくれました。しかし、TOP10 トライアルに残ることができなくて残念です。決勝までに、自分のウイークポイントを改善し上位を目指して全力を尽くします
Andi Farid Izdihar
88
Honda Asia-Dream Racing with Astemo 1回目の予選は周回ごとにタイムアップできました。2回目の予選はユーズドタイヤで走りましたが、それでも、タイムを縮めることができました。マシンセッティングがうまくいっていることが確認でき、自信を持てました。チームメートも安定したタイムを刻んでいるので、決勝の8時間という長丁場でも安定したレースペースを維持しながら周回できると思います
1回目の予選は周回ごとにタイムアップできました。2回目の予選はユーズドタイヤで走りましたが、それでも、タイムを縮めることができました。マシンセッティングがうまくいっていることが確認でき、自信を持てました。チームメートも安定したタイムを刻んでいるので、決勝の8時間という長丁場でも安定したレースペースを維持しながら周回できると思います
Nakarin Atiratphuvapat
88
Honda Asia-Dream Racing with Astemo 予選を走ったチームメートが情報を共有してくれたので、よりよいセッティングに調整できました。おかげで、タイムを大きく改善し自己ベストを更新することができました。また、速いライダーの走り方を学ぶこともできました。タイヤを温存しスムーズなライディングをしながら、それでも2分7秒台を出せたので、決勝ではいいアベレージを維持して上位を目指します
予選を走ったチームメートが情報を共有してくれたので、よりよいセッティングに調整できました。おかげで、タイムを大きく改善し自己ベストを更新することができました。また、速いライダーの走り方を学ぶこともできました。タイヤを温存しスムーズなライディングをしながら、それでも2分7秒台を出せたので、決勝ではいいアベレージを維持して上位を目指します