Test Day 2
EWC 2025
Round 3

Honda HRCがテスト2日目も総合トップ

jp Suzuka Circuit

6月19日(木)、2025年FIM世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース(以下、鈴鹿8耐)第46回大会に向けた鈴鹿サーキット主催のテストセッション2日目が行われました。

Honda HRCがテスト2日目も総合トップ

1日目と同様にチームはA・Bの2グループに分けられ、午前にセッション5が各80分間、午後にはセッション6が各90分間行われました。強い日差しが降り注ぐ酷暑となり、ライダーたちは路面温度が60℃を超えるコースを走り続けました。

Honda HRCは高橋巧とイケル・レクオーナが参加し、それぞれのマシンに乗り込んでスケジュールを消化します。SDG Team HARC-PRO. Hondaは名越哲平と阿部恵斗が、Honda Asia-Dream Racing with Astemoはアンディ・ファリド・イズディハールとアズロイ・ハキーム・アヌアがテストに参加しました。Astemo Pro Honda SI Racingからは、野左根航汰、荒川晃大、西村硝が走行。Honda DREAM RT 桜井ホンダは伊藤和輝、日浦大治朗が参加。Team ATJ with docomo businessは岩田悟、鈴木光来、國峰啄磨の3選手が走行しました。F.C.C. TSR Honda Franceはテスト不参加でした。

セッション5(午前)はHonda HRCが2分6秒372で2番手につけます。SDG Team HARC-PRO. Hondaは2分7秒006で6番手。全日本ロードレース選手権第2戦での転倒から復帰した名越が、順調に回復していることを示しました。12番手はTeam ATJ with docomo businessで2分7秒456。13番手はHonda DREAM RT 桜井ホンダで2分7秒496。Astemo Pro Honda SI Racingが2分8秒640で23番手。Honda Asia-Dream Racing with Astemoは2分9秒189で29番手となります。イズディハールは夏カゼで、アヌアがテストの中心となりました。

セッション6(午後)にはニュータイヤを履いたレクオーナが、このセッションでは唯一の5秒台となる2分5秒395でトップに立ちます。2番手以降は6秒台が7台。11番手にAstemo Pro Honda SI Racingが2分7秒263。Honda DREAM RT 桜井ホンダが2分7秒264で12番手。15番手にはTeam ATJ with docomo businessが2分7秒565。SDG Team HARC-PRO. Hondaは2分8秒242で23番手。Honda Asia-Dream Racing with Astemoが2分8秒437で25番手となります。

セッション5、6の総合結果でもレクオーナのタイムがトップとなり、Honda HRCの力を示します。トップ2台が5秒台、そこから6秒台の7台が僅差で続きました。SDG Team HARC-PRO. Hondaは10番手につけ、15番手にAstemo Pro Honda SI Racing、16番手にHonda DREAM RT 桜井ホンダ、17番手にTeam ATJ with docomo business。Honda Asia-Dream Racing with Astemoは28番手となりました。

松原輝明監督は「赤旗中断があり、途中でピットに戻らなければならない状況もありましたが、2人ともロングランをでき、レクオーナ選手は最後にアタックして5秒台に入れました。高橋選手から要望の出ている課題は、ここから本番までの間にデータを確認し、しっかり取り組みます」と語ります。

掲げている理想が高いことから、「マシンの状態が完璧とはいえない」と語る高橋は、ベストタイムを2分7秒027で走行を終えました。前回の合同テストとは路面状況が違いますが、ヨハン・ザルコも5秒台を記録しています。マシンの調整に重きを置いた高橋は「タイムアタックすることは、今は重要ではない。いかに乗りやすいマシンに仕上げるかだ」と語ります。タイムを上げようと思えば上げられる、その実力は誰もが認めています。Honda HRCの3人の速さは、過酷な鈴鹿8耐においても大きなアドバンテージになることを再認識させるテストでもありました。


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Iker Lecuona
Iker Lecuona 30
Honda HRC
ロングランをすることもできて充実したテストになりました。最後にはアタックしてトップタイムを記録しましたが、まだ余力があるので、レースウイークにはもっとパフォーマンスを上げられると思います。鈴鹿8耐までの間にはレースもあり忙しいですが、その合間にもしっかりトレーニングして本番に備えます。トップ10トライアルで、いいタイムを記録して、決勝では勝ちたい。鈴鹿8耐で2回勝ったスペイン人はいないので、その最初の一人になりたいと思っています。

Takumi Takahashi
Takumi Takahashi 30
Honda HRC
理想のマシンに、少しでも近づくようにとテストをしていましたが、思ったように進められませんでした。ここまでのテストでは、順調にタイムを記録できていて、アベレージもよく仕上がっている手応えを感じていたのですが、急激な路面温度の上昇で、大きくフィーリングが変わってしまいました。そこへの対応がうまくできなかったので、もっとテストができることを願っています。それでも、本番さながらの路面温度を経験することで、課題が見えました。HRCスタッフの方々に、その課題に取り組んでもらいます。本番に最高の状態にもっていけるようにレースウイークを大事に使いたいと思っています。

Teppei Nagoe
Teppei Nagoe 73
SDG Team HARC-PRO. Honda
全日本ロードのSUGOでケガをしてしまい、そのケガの状態を心配しながらのライディングでしたが、走行できる時間が長くなっていることが実感できました。午前中にマシントラブルがありましたが、チームがすぐにTカーを用意してくれたので、セットアップを詰めていくことができました。レースウイークに向けていいテストができたと思います。鈴鹿8耐までにケガが回復するよう努めて、いいパフォーマンスがしたいです。

Keito Abe
Keito Abe 73
SDG Team HARC-PRO. Honda
初めて名越選手と一緒に走らせていただいたのですが、JSB1000クラスのトップライダーの走りを見て、自分との違いを感じ、とても勉強になりました。初めてのロングランも走りきることができたので自信になりました。マシンに関しては、フルタンクの時と軽くなった時のフィーリングの違いを知ることができました。昨年、別のチームで鈴鹿8耐を経験させてもらいましたが、まだまだ、学ぶことが多いです。鈴鹿8耐レースウイークで成長できるように取り組んでいきます。

Azroy Hakeem Anuar
Azroy Hakeem Anuar 88
Honda Asia-Dream Racing with Astemo
午前中の走行でクラッシュしてしまい、レッカーで戻ってきました。マシンのダメージもあり、その修復でチームには迷惑をかけてしまいました。それでも、この2日間のテストで、予定されていたプログラムをこなすことができ、チームにはとても感謝しています。鈴鹿8耐では、目標設定している2分7秒台をアベレージタイムにできるように頑張ります。

Andi Farid Izdihar
Andi Farid Izdihar 88
Honda Asia-Dream Racing with Astemo
今回のテストは体調がすぐれずに、数周しかできず、とても残念でした。このテストのために準備をしてくれたチームに対しても、申し訳ないです。鈴鹿8耐決勝は、アズロイの走行データを活用してマシンを仕上げ、100%の体調で臨みます。

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