スパ24時間でF.C.C. TSR Honda Franceがドラマチックな3位入賞を飾る
スパ・フランコルシャンサーキットで開催された2022年スパ24時間。F.C.C. TSR Honda Franceが0.5秒差というドラマチックなファイナルラップで3位を獲得しました。
6月4日(土)の午後1時、4番グリッドからすばらしいスタートを切ったジョシュ・フックは1周目を2番手で終えました。
3人のライダーのすばらしいパフォーマンス、パーフェクトなピットストップとコンスタントなラップタイムで、Honda CBR1000RR-R FIREBLADE #5はレース開始から10時間はトップ3をキープしていました。
Hondaチームは先行するライバルの発生した技術的トラブルを利用してレースをリードしますが、15時間の時点でチェーンに問題が発生し、ジーノ・リアがピットインを余儀なくされました。ピットストップは約15分におよび、チームは10番手でレースに復帰しました。
しかし、耐久レースのスペシャリストたちが強い意志で挑み、レース終盤までに5番手まで追い上げました。
日曜日の午前中は雨が激しく、数分のうちにクラッシュが相次ぎました。マイク・ディ・メリオも雨に足元をすくわれクラッシュしましたが、大きなけがはなくピットインせずにレースを継続しました。
激しい雨の中でファステストラップを記録したディ・メリオは前方グループとの差を縮め、チームを表彰台に導きました。
チームはピットストップ後に4番手に後退しますが、その直後、マシントラブルでコースに流れた大量のオイルを除去するために赤旗が提示されレースが中断となりました。
レースの再開を待つマシンは、パルクフェルメで約2時間保管となりました。レース中断の際のルールとして再開後10分間はセーフティカーが導入されました。最終ステイントを担当したジーノ・リアはザビエル・シメオンとのし烈な戦いを制して3位を獲得しました。
HondaプライベーターチームRAC 41 Chromeburnerは、スーパーストック・カテゴリーで9位でフィニッシュしました。Honda CBR1000RR-R FIREBLADE #41を駆るチームはレース序盤で5番手まで浮上しますが、エキゾーストパイプに発生したトラブルでピットストップが長引きました。
一方、Honda National Motosは着実なラップを重ねて表彰台を狙いますが、同じくレース前半に、石によるラジエーターの損傷でオーバーヒートを喫し、リタイアを余儀なくされました。
F.C.C. TSR Honda Franceはル・マン24の49ポイントに加え、24時間スパで42ポイントを獲得し、2022年FIM世界耐久選手権(EWC)で現在2位、首位との差は15ポイントです。
次回は、8月7日に日本で開催される鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦します。