Test
EWC 2024
Round 3

Team HRC with 日本郵便がトップで鈴鹿8耐テストを終える

jp Suzuka Circuit

7月17日(水)、FIM世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会(以下、鈴鹿8耐)に向けてのテストセッションが鈴鹿サーキットで行われ、本戦に向けての最後のテストとして全5セッションが行われました。

Team HRC with 日本郵便がトップで鈴鹿8耐テストを終える

エントリーする46チームがそろい、9時から10時30分までの90分間でセッション1の走行が行われました。トップタイムはTeam HRC with 日本郵便(高橋巧、名越哲平、ヨハン・ザルコ)の2分6秒746 。このセッションで唯一2分6秒台を記録したチームとなりました。2番手にYART - YAMAHA (ヤマハ)、3番手にDUCATI Team KAGAYAMA(ドゥカティ)、4番手にYoshimura SERT Motul (スズキ)とライバル勢が続きました。Team ATJ with docomo business (岩田悟、 鈴木光来、岡谷雄太)は2分7秒967で5番手につけました。

セッション2は、10時45分から12時までの75分間で行われ、YART - YAMAHAが2分7秒195でトップタイム。2番手にYoshimura SERT Motulが2分7秒364。Team HRC with 日本郵便は2分7秒653で3番手に付けました。SDG Team HARC-PRO. Honda (國井勇輝、浦本修充、マリオ・アジ)は2分8秒102で4番手に浮上しました。

セッション3は13時30分から14時30分の60分間で行われ、DUCATI Team KAGAYAMAが2分6秒819でトップタイム。Team HRC with 日本郵便は2分8秒183で4番手となりました。5番手にはHonda DREAM RT 桜井ホンダ (伊藤和輝、日浦大治朗)で2分8秒383をマークしました。

セッション4は、14時45分から16時15分の90分間で行われました。一度雨が降り、そこから路面が乾き始めるという微妙なコンディションとなり、走行を見合わせるチームもある中、トップタイムはTATI TEAM BERINGER RACING(ヒューゴ・クレール、ランディ・クルメナッハ、コレンティン・ペロラーリ)で2分14秒670。Team HRC with 日本郵便は2分18秒153で5番手となりました。

最後のセッションであるセッション5は16時30分からの90分間で行われ、Team HRC with 日本郵便が2分6秒119でトップタイムをマーク。2番手にDUCATI Team KAGAYAMAで2分6秒724、3番手にYoshimura SERT Motulが2分6秒812と上位3チームが6秒台を記録しました。4番手にYART - YAMAHAがつけ2分7秒429。F.C.C. TSR Honda France(ジョシュ・フック、マイク・ディ・メリオ、アラン・テシェ)が2分7秒693で5番手につけました。

Team ATJ with docomo business は2分8秒105で7番手。SDG Team HARC-PRO.Hondaが2分8秒106で8番手。TOHO Racing(清成龍一、渡辺一樹、榎戸育寛)が2分8秒565で10番手となりました。Honda Asia-Dream Racing with Astemo (モハメド・ザクワン・ビン・ザイディ、アンディ・ファリド・イズディハール、ナカリン・アティラプワパ)は2分9秒095で11番手。Astemo Honda Dream SI Racing(野左根航汰、羽田太河、作本輝介)は2分9秒524で14番手となりました。

最後のテストは全車そろっての長時間走行で、幾度も赤旗中断から再開という状況となりましたが、Team HRC with 日本郵便は、アクシデントもなく順調にテストをこなしました。高橋は2分6秒119でテストセッションのトップタイムを記録しました。名越は2分7秒630、ザルコは2分7秒096がベストタイムとなりました。

松原輝明監督は「レースマシン2台を効率よく使い、まずザルコ選手にはMotoGPマシンからの乗り換えを狙って、CBR1000RR-R FIREBLADE SPの感覚を取り戻してもらうために走行時間を確保しました。同じく名越選手にもテスト時のいい感覚を取り戻してもらいたいと思い、走ってもらいました。高橋選手は前回のテストで出た課題をクリアするために、マシンをアジャストしながら乗り込んでもらったので、ピットインの回数こそ多かったですが、セットアップを前進させることができたと思います。セッション4は雨となりましたが、セッション5はドライで走ることができて手応えを感じることができました」

18日(木)は走行がなく、19日(金)に計時予選が行われます。EWCの予選グリッドは各ライダーの平均タイムで順位が決まります。その予選に向け、Team HRC with 日本郵便 はマシンの調整を進めます。


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Takumi Takahashi
Takumi Takahashi 30
Team HRC with Japan Post
もっとテストする回数が欲しかったというのが本音です。自分は8耐マシンに乗り慣れていますが、ザルコ選手も名越選手も走行回数が少ないので、もっと慣れる時間があればと思いました。自分が思い描いていた理想にはまだ届いていませんが、みんなプロなので決勝までには合わせこんでくれると思います。昨年に比べてタイム的には上がっていますが、まだまだいきたいと思いますし、いけると思っています。本番に向けて、しっかり積み重ねていきます

Teppei Nagoe
Teppei Nagoe 30
Team HRC with Japan Post
前回のテストから1カ月弱空いてのテストとなり、久しぶりの走行でした。感覚を取り戻すことができるように走りました。セットアップは高橋選手に任せたので、自分の走りに集中できました。タイヤの本数制限もある中で、トライできたと思います。今日のベストタイムは、4回目の走行でウエットパッチが残る中でマークしました。テスト走行では一度もアタックすることがなかったので、金曜日の予選ではしっかりタイムを出してチームに貢献したいですし、できればチームベストを記録したいと思います

Johann Zarco
Johann Zarco 30
Team HRC with Japan Post
また鈴鹿に戻れてうれしいです。MotoGPのレースの合間も鈴鹿8耐に向けてトレーニングと準備をしてきました。MotoGPからの乗り換えによる違和感もないまま走れていると思います。チームメートのスタイルに合わせて速く走れるようにしています。今日の走行でマシンの確認もでき、いいテストになりました。明日は一日しっかり休んで金曜日からまたチャレンジしていきたいです

Yuki Kunii
Yuki Kunii 73
SDG Team HARC-PRO. Honda
3人とも乗れていて、近いタイムをマークできたのでいいテストになりました。マシンのフィーリングも少しずついい方向に進められたので、タイムや順位に関係なく、ポジティブに終えることができたと思います。金曜日の計時予選は、燃費をあまり気にせずにタイムを出すことができるので、上位を狙いたいと思います。決勝に向けてやるべき事はまだありますが、3人とも実力があるので、しっかりとレースをマネジメントできると思います

Naomichi Uramoto
Naomichi Uramoto 73
SDG Team HARC-PRO. Honda
今日は雨が降ってしまうセッションもあり、走行時間の割にあまり周回できなかったのは残念ですが、3人とも少しずつタイムを詰められたのがよかったと思います。マシンのバランスも少しずつよくなっているので、しっかりと頑張って予選、決勝でいい結果を残します

Mario Aji
Mario Aji 73
SDG Team HARC-PRO. Honda
前回のテストからMoto2に2戦参戦して鈴鹿に戻ってきました。前回の暑い中でのテストでは、うまくライディングをマネジメントができなかったので、それが課題でした。今日はそこまで暑くならなかったので、その課題に取り組めなかったのは残念でした。ですが、ウエットな路面での走行を経験できたことはよかったと思います。鈴鹿8耐のテストでさまざまなことに挑戦でき、最後のセッションでは成長を実感できました。まだまだ詰めていけると思っているので、さらに上を目指せるように頑張ります

Md Zaqhwan Bin Zaidi
Md Zaqhwan Bin Zaidi 88
Honda Asia-Dream Racing with Astemo
今日のテストではマシンが新しくなり、新たにセッティングを進めなくてはいけなかったのですが、前進できたと思います。チームメートの2人もいいタイムを出すことができて、チームのパッケージとしてはTOP10トライアルに残ることができると思います。予選でベストを尽くし、決勝ではトップ5を目指します

Andi Farid Izdihar
Andi Farid Izdihar 88
Honda Asia-Dream Racing with Astemo
今日のテストでは、ロングランを行いました。私のセッションでは雨が降りましたが、ドライでもウエットでもマシン全体のフィーリングはよかったです。3人のライダー全員がポジティブなフィーリングを得ています。サスペンションのセッティングをもう少し進めて、計時予選に挑みたいと思います。今年はトップ5を目指し、全力を尽くします

Nakarin Atiratphuvapat
Nakarin Atiratphuvapat 88
Honda Asia-Dream Racing with Astemo
今日はとても暑くなったり、雨が降ったりと大変でしたが、ライディングに集中し、ロングランも行いました。3人のライダーはそれぞれ違うコンディションで走りましたが、情報を共有しセッティングを進められました。今週末のコンディションがどうなるか分かりませんが、レースは8時間と長いので、落ち着いてレースに臨みます


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