TOP 10 Qualifying
EWC 2022
Round 3

長島哲太が2分4秒934を出し、Team HRCがポールポジションを獲得

jp Suzuka Circuit

鈴鹿8時間耐久ロードレース(以下、鈴鹿8耐)、土曜日の午前中は鈴鹿4時間耐久、そしてトップ10トライアルの前にフリー走行が行われました。

長島哲太が2分4秒934を出し、Team HRCがポールポジションを獲得

しかし、スタート直後に転倒者が出て赤旗中断となってしまいます。再開後、1コーナーで♯33TeamHRC(長島哲太/高橋巧/イケル・レクオーナ)のレクオーナが接触転倒、すぐにピットに戻ります。またその直後には、2輪専用シケインでジョナサン・レイ(カワサキ)が転倒、赤旗が提示されるという波乱が続きます。再開され、長島がコースインしますが、♯5F.C.C. TSR Honda France(ジョシュ・フック/ジーノ・リア/マイク・ディ・メリオ)のリアがシケインで転倒、3度目の赤旗が提示されることに。再開を待ちますが、フリー走行はそのまま終了となってしまいます。

1番手から10番手までのグリッドを決めるトップ10トライアルに出場するチームは、5日の計時予選で決まります。1番手に♯33TeamHRC。4番手に♯17Astemo Honda Dream SI Racing(作本輝介/渡辺一馬/羽田太河)、5番手に♯5F.C.C. TSR Honda France、7番手に♯72Honda Dream RT SAKURAI HONDA(濱原颯道/日浦大治朗/國井勇輝)、8番手に♯73SDG Honda Racing(名越哲平/浦本修充/榎戸育寛)、9番手に♯25Honda Sofukai Suzuka Racing(亀井雄大、杉山優輝、田所隼)が入り、トップ10トライアルに挑むことになります。アタックライダーは、チーム内から2名が選ばれます。

ですがトップ10トライアル直前になり、天候不順を加味して、計時予選へと変更となります。16時から40分間の走行で、最終グリッドを決めることになりました。1台のマシンを使用し、誰が駆ってもいいというルールです。気温28℃、路面温度は36℃という状況の中、開始と同時に長島がコースインします。

長島は2周目に2分4秒934を記録してリーダーボードのトップに立ち、ピットインします。続いてレクオーナがコースインします。アレックス・ローズ(カワサキ)が2分5秒413で2番手浮上する中、レクオーナは2分6秒台を記録してピットイン。次は高橋がコースインし、高橋も2分6秒台を記録しました。

その後、レイ(カワサキ)がニュータイヤでコースインすると2分5秒148を記録しますが、長島のタイムを超えることができず2番手に。3番手に#7Yart-Yamaha Official Team EWCが2分5秒768で付け、続いてフックが2分6秒204を記録して4番手に上がります。5番手に♯73SDG Honda Racingがつけ、濱原が最後のアタックに飛び出すも、番手変わらず♯5F.C.C. TSR Honda Franceが6番手。7番手は♯17Astemo Honda Dream SI Racing、8番手に♯25Honda Sofukai Suzuka Racingという結果になりました。

TeamHRCがトップとなり、Hondaは2009年以来のポールポジション(PP)を獲得しました。


Tetsuta Nagashima
Tetsuta Nagashima 33
Team HRC
ポールポジションを獲得できたことが素直にうれしいです。トップ10という特殊なタイムアタックで、緊張感の中で、4秒台を出すことに挑戦したいと思っていたので、それがなくなり、さみしい気持ちがありましたが、計時予選をトップ10トライアルのつもりで走りました。ここでも4秒台を記録することができたので満足しています。決勝に向けPPからスタートできることは、とても大きなことだと思うので、強いHonda復活を示せるように挑みます

Takumi Takahashi
Takumi Takahashi 33
Team HRC
鈴鹿8耐でPPスタートから決勝を走るのは初めてなので、とてもうれしいです。トップ10がなくなったのは、3年ぶりの鈴鹿8耐を楽しみにしてくれていたファンの人にとっても残念なことだと思いますが、長島選手がすばらしい走りをしてくれました。タイムをしっかり出してくれたので、自分はリラックスして、決勝を想定しながら計時予選を走ることができました。3人がしっかりと役割を果たせば結果はついてくると思うので、優勝を目指します

Iker Lecuona
Iker Lecuona 33
Team HRC
PPを獲得できたことをうれしく思います。長島選手はいつも速くて、すばらしいラップタイムを記録していましたが、4秒台というのはめちゃくちゃ速い、すばらしいタイムだと思います。僕自身も、やっとドライコンディションで走ることができて、6秒台を出しました。決勝は、できれば安定した天気で優勝を目指したい

Josh Hook
Josh Hook 1
F.C.C. TSR Honda France
昨日の予選はうまくいった。トリッキーなコンディションだった。僕というより、マイクにとってね。僕のセッションはいいコンディションだったし、悪くなかった。トップ10トライアルに進むには、全員のコンビネーションで十分だった。今日はトップ10トライアルが40分の予選に変更になったので、チームは僕が全セッションを担当することにしたんだ。そして、そのペースに見合うだけのものを得ようとした。だから結果にはとても満足している。最終的に僕らのパッケージのラップタイムはかなり良かったと思うし、予選4番手なのでチャンピオンシップのための2ポイントも獲得できた。レースに向けてはいいスタートが切れたと思う。明日は落ち着いて自分たちの仕事をするだけ。レースで何をしなければならないかは皆分かっているし、同時に楽しみにもしている。自分たちの計画に沿って、いいレースをするだけだ。けど、マイクと僕だけのレースだから、タフなレースになりそうだ

Mike Di Meglio
Mike Di Meglio 1
F.C.C. TSR Honda France
私の予選はミックスコンディションだったので、Q1では何とかすることができたけど、Q2では、その必要もなかった。雨が降ってきているのでリスクを負うことはないからね。ただ、残念ながら最終予選前のセッションでジーノが大きなクラッシュに遭ってしまった……。それでも、ジョシュがいい仕事をしてくれ、スタートは4番手。チャンピオンシップのために2ポイントを獲得できたのだから、これはとてもいいことだ。明日はとてもタフで重要なレースになるだろうし、暑すぎないことを願っているよ

Masakazu Fujii
F.C.C. TSR Honda France
鈴鹿8耐の予選が終わって、こんな複雑な気持ちになったのは初めてですね。何と言っても予選前のフリー走行でジーノが大転倒して、ヘリコプターで運ばれて、その状態が分からない、そんな中で戦わざるを得なかった。何とか彼の無事を祈っているし、できることは最大限やろうと思っている。そんな中チームが一生懸命がんばってくれて、予選の結果で言うと、ジョシュががんばってくれて4番手になれたというのは、すばらしい力だと思う。そのことをジーノにも伝えたいと思う。最後になりましたが、明日もしっかり戦います

Teppei Nagoe
Teppei Nagoe 73
SDG Honda Racing
これまでトップ10トライアルを走ったことがなかったので、ぜひとも走りたかったので、計時予選になり残念でした。5日の予選では他のライダーに引っ張ってもらって出したタイムでしたが、今日は一人で走って6秒台をしっかりと出せたのは、このウイークと通しての成果だと思います。決勝では、3人のアベレージタイムは、非常に高いと思っているので、自分たちのもっている力を、しっかりと安定させてキープしながら、自分のスティントを走り切って、襷を渡すことを意識すれば、表彰台も夢ではないと思っています。そこに届くように懸命に挑みます

Naomichi Uramoto
Naomichi Uramoto 73
SDG Honda Racing
タイムはもう少し上げられたらと悔しい部分もありますが、昨日の予選で思った通りに走れなかったことを考えると、結果5番手となり、トップとあまり差がない位置からスタートできるので、チームとしてはいい結果だと思います。決勝に向けてこのウイークを、3人ともいいペースで走れているので、このまま落ち着いてそれぞれの役割を果たせば、結果はついてくると思います。8時間は何が起きるのか予測のつかない戦いなので、チーム一丸となって、信頼して走り切れることを目標とします

Ikuhiro Enokido
Ikuhiro Enokido 73
SDG Honda Racing
トップ10トライアルには、名越選手と浦本選手が出る予定でした。計時予選に変わっても、2人ともベストタイムに近いところで走行してくれました。5日の予選順位は8番手だったのが、3つもポジションを上げ、5番手を獲得してくれました。決勝では、さらに上位を目指していきます。初めての鈴鹿8耐参戦になります。憧れて、いつか走りたいと願っていたレースです。一つひとつの走行を大事にしっかりと走り切りたいと思っています



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