Qualifying
EWC 2022
Round 3

鈴鹿8耐予選1日目、Honda勢は6チームがトップ10トライアル出場へ

jp Suzuka Circuit

「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(以下、鈴鹿8耐)の計時予選、ナイトセッションが行われました。4日は鈴鹿4時間耐久のフリー走行が行われましたが、強い雨が降ったり、やんだりの天候となり、5日の朝には、その雨の影響が残る中で、鈴鹿8耐のフリー走行が8時10分から2時間行われました。12時10分から、ブルー、イエロー、レッドライダーに分かれて、それぞれ20分の予選が2回行われます。世界耐久選手権(EWC)は、上位2人のライダーのベストタイムを合算した平均タイムでグリッドが決まります。この上位10チーム、その中の2人が、6日のトップ10トライアルに挑むことになります。

鈴鹿8耐予選1日目、Honda勢は6チームがトップ10トライアル出場へ

朝のフリー走行で、TeamHRCの長島が2分5秒823を出しトップとなり、そのタイムを超えるライダーはなく♯33TeamHRC(長島哲太/高橋巧/イケル・レクオーナ)が1番手。3番手に♯73SDG Honda Racing(名越哲平/浦本修充/榎戸育寛)が2分6秒838と6秒台に入ります。6番手には♯5F.C.C. TSR Honda France(ジョシュ・フック/ジーノ・リア/マイク・ディ・メリオ)、7番手に♯17Astemo Honda Dream SI Racing(作本輝介/渡辺一馬/羽田太河)、8番手に♯72Honda Dream RT SAKURAI HONDA(濱原颯道/日浦大治朗/國井勇輝)がつけ、ここまでが2分7秒台。10番手に♯9Murayama.Honda Dream.RT(秋吉耕佑/出口修/今野由寛)が2分8秒130でつけました。

昼から天気は回復し空が明るくなりました。1回目のブルーライダー予選開始には、ほぼ、ドライコンディションとなり、長島は2周目に2分6秒659とタイムアップ。3周目には2分4秒942と4秒台に入れました。2018年にジョナサン・レイが、記録したレコードタイム2分5秒1682を破りました。
3番手に作本が6秒393、名越も2分6秒733、フックも2分6秒7490、♯25Honda Sofukai Suzuka Racing(亀井雄大、杉山優輝、田所隼)の亀井も2分6秒829と、次々と6秒台へタイムアップしていきました。
ブルーライダー、2回目の計時予選も局地的に雨粒が落ちる状況の中で、長島は2分7秒台でトップに立ちました。2分6秒675と詰め首位をキープ。5番手にフック、6番手作本と8秒で続き、終盤亀井がS字で転倒してしまいました。総合では長島がトップ、3番手作本、5番手名越、6番手フック、7番手亀井、9番手濱原となりました。

イエローライダーの計時予選1回目開始の頃には強い日差しが照りつけました。高橋がピットロードを通過、コースインし、アタックのタイミングを調整しました。高橋は2分7秒238を記録して5番手に浮上、4周目には2分6秒494で3番手まで上がりました。トップ3は変わらず、6番手に2分7秒204とタイムを詰めた日浦。7番手にリアが2分7秒204と続きました。
2回目の計時予選、リアが2周目に2分7秒326でトップ、2番手に榎戸が2分7秒840を記録、残り13分で雨が落ちてきました。日浦は2分7秒880とタイムアップし3番手浮上、高橋はピットロードで、スタッフと協議して走行をやめます。総合では3番手に高橋、4番手に渡辺、6番手に日浦。7番手にリア、10番手に榎戸が入りました。

レッドライダー1回目の走行直前に雨が落ち、レクオーナはピットに戻りました。日差しが強くなり、天気雨の状況となり、ラスト7分コースに出るライダーが出始めました。最後にディ・メリオが2分10秒556でトップとなりました。
2回目レッドライダーの走行時には雨はやみました。路面はほぼドライコンディションへと傾きますが、また、雨が落ちます。♯104TOHO Racing(清成龍一/國峰啄磨/國川浩道)の國峰が2分11秒831でトップに出ます。レクオーナは2分15秒174を記録してピットに戻りました。総合では1番手にディ・メリオ、3番手に國峰、7番手にレクオーナ、9番手に國井がつけました。 

ブルー、イエロー、レッドライダーの上位2名の平均タイムでグリッドが決まり、1番手に♯33TeamHRCがトップ、4番手に♯17Astemo Honda Dream SI Racing。5番手に♯5F.C.C. TSR Honda France。7番手に♯72Honda Dream RT SAKURAI HONDA。8番手♯73SDG Honda Racing 。9番手に♯25Honda Sofukai Suzuka Racingが入りトップ10トライアルに出場が決まりました。
上位10チームのライダー2名は、単独でタイムアタックをして、最終グリッドを決めます。11番手からは、計時予選の順位でグリッドが決まりました。#88 Honda Asia-Dream Racing with SHOWA (モハメド・ザクワン・ビン・ザイディ/ゲリー・サリム/ヘルミ・アズマン)は16番グリッドから決勝に挑みます。 

激しい雨の中でナイトセッションが行われ、7番手に♯5 F.C.C. TSR Honda France が入り、9番手に♯17Astemo Honda Dream SI Racing、11番手に♯73SDG Honda Racing、13番手に♯33Team HRC、 14番手に♯25Honda Sofukai Suzuka Racing という結果になりました。


Tetsuta Nagashima
Tetsuta Nagashima 33
Team HRC
これまでテストが何度かありましたが、アタックするタイミングがありませんでした。できるとしたら、この計時予選だと思っていました。すぐにまとめられて4秒台を出せたので、少しは成長できたのかなと思います。日本のレースに出る機会はなく、自分を示せるチャンスでもあり、ここまで、テストしてきた集大成だとも思っていました。新型マシンの力を引き出したいと思っていたのでレコードを記録できたことは満足しています。アタック中に引っかかってしまい、ちょっと、悔しい部分もありますが、ここで、タイムを残せたことで、決勝もすっきりとした気持ちで挑めると思います。トップ10トライアルは走ったことがないので、出たいなと思います。選んでもらえたら、また、自分の成長を見せることができるように走りたいと思います 

Takumi Takahashi
Takumi Takahashi 33
Team HRC
長島選手はテストからタイムを出していたし、4秒台を出したいと言っていたし、長島選手なら出せると思っていたので、驚きはなかったです。長島選手がタイムを出してくれたので、自分は、マシンの最終確認に予選を使うことができました。鈴鹿8耐は3年ぶりで、鈴鹿は2年間走っておらず、マシンも8耐テストからの乗り込みという限られた中で、走るごとに、自分とマシンとの合わせ込みができていると思います。さらに決勝に向けては、それを進めていけると思います。役割的には、長島選手やレクオーナ選手のサポートができたらよいなと思っています。トップ10は、得意ではないですが、出られたら最善を尽くします

Iker Lecuona
Iker Lecuona 33
Team HRC
雨は嫌いではないし、テストでも走っているから問題はなかったが、コンディションが整わずにタイムを上げるのは難しかった。できればドライコンディションで走り6秒台に入れたいと思っていたので、それができずに残念だった。長島選手のレコードタイムは信じられないくらいすばらしいタイムだと思う。高橋選手も安定した速さがあり、とても力強いチームメートとともにレースができることを幸運だと思っている。初めての鈴鹿8耐だけど、だんだん、雰囲気にも慣れてきて、朝のフリー走行ではロングランをこなすことができて、僕の中での準備はしっかり進んでいる。トップ10トライアルを走れるかはわからないけど、走れるようなら、楽しみたいと思っている 

Teppei Nagoe
Teppei Nagoe 73
SDG Honda Racing
今日は周りのチームについていくことに必死でした。全体のタイムを見るともっとタイムを上げられたらとよかったと思いますが、現状でベストを尽くした結果なので、6秒台にタイムを入れ、上位につけることができたことに納得したいと思います。チームとしては、目標だったトップ10に無事入ることができたので安心しました。トップ10トライアルはプレッシャーもありますが、今日のいいイメージを大事に今日のタイムを超えられるような走りをしたいです 

Naomichi Uramoto
Naomichi Uramoto 73
SDG Honda Racing
2回とも雨の中の走行で路面コンディションも悪く、転倒リスクもあったので、慎重な走りを心掛けました。コンディションは悪かったですが、2人のタイムがトップ10に入っているのを知ってたので、たいへんな路面状況でしたが、予選通過できるように安定した走りでクリアしました。3人のチームワークもよくバランスもいいので、トップ10では、さらに順位を上げられるようにチームで力を合わせて走りたいです 

Ikuhiro Enokido
Ikuhiro Enokido 73
SDG Honda Racing
アタックラップでは転倒してしまい、バイクの損傷もあり予選に復帰することができませんでした。二回目のセッションでは天候が不安定の中で、しっかりとタイムを上げなければならないとプレッシャーがありましたが、気持ちを切り替え、攻めた走りでチームに貢献できたかなと思います。名越選手、浦本選手は実力もあり、上位に入れると思いますので、チームがよい結果を残せるようにがんばります 

Md Zaqhwan Bin Zaidi
Md Zaqhwan Bin Zaidi 88
Honda Asia-Dream Racing with SHOWA
予選では2分7秒台を狙っていたが、2回のセッションで目標のタイムを出せなかったのは非常に残念です。昨日のテストでは、ロングランの設定で走っていたのと、昨日より路面温度がかなり低くなっていたので、満足のいくセッティングに仕上げることができませんでした。 
決勝ではトップテンが目標ですが、何が起こるか分からないので、しっかりと走り切ることで、それ以上に順位を押し上げたいと思います 

Gerry Salim
Gerry Salim 88
Honda Asia-Dream Racing with SHOWA
目標としては2分8秒でしたが、そこには届きませんでした。しかしながら、路面コンディションは、2回のセッションでかなり異なっていましたが、安定したタイムが出せたので、私としては満足しています。テストから予選にかけてどんどんよくなっている手応えを感じていて、ラップタイムもよくなっているので、決勝ではしっかりと結果が残せるようにしたいと思っています

Helmi Azman
Helmi Azman 88
Honda Asia-Dream Racing with SHOWA
2回のセッションとも、走り出すたびに強い雨に見舞われ、とても難しいコンディションでしたので、ついてないの一言です。でも、どのような状況でも、しっかりと走れる自信はあるので、予選を無事走りきれたことは、たいへんよかったと思います。決勝でも安定したタイムを出すことによって、チームに貢献したいと思いますが、ザクワン選手やゲリー選手と比べたらまだまだなので、少しでも彼らのタイムに近づけるようにがんばりたいと思います 

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